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静脈物流とは?動脈物流との違いや種類、構築に役立つサービス

こんにちは。物流に関する知識をまとめたメディア「ピックゴー物流コラム」編集部です。


企業活動における物流領域は、大きく分けて動脈物流と静脈物流の2種類があります。企業活動では動脈物流のみが注目されるケースも多いですが、環境意識が高まっている現代では静脈物流に対する取り組みが企業評価に影響する可能性もあります。

そこで今回は、静脈物流の基礎的な知識や動脈物流との違い、種類について解説します。静脈物流の構築に役立つアウトソーシングサービスもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

静脈物流の基礎知識


物流とは商品や製品が運搬される過程を指し、その流れの向きに応じて静脈物流と動脈物流の2種類に分けられます。ここでは静脈物流の概要や動脈物流との違いを解説します。

静脈物流の概要

静脈物流とは商品が消費者から企業に運ばれる流れを表す物流用語です。具体的には使用済み製品の回収や不良品の返品などが該当します。

血液が全身の臓器から心臓へ戻る際に通る「静脈」の機能から静脈物流と呼ばれるようになりました。一度販売した商品が企業の元へ戻される様子から「リバースロジスティクス(Reverse Logistics)」とも呼ばれます。

廃棄物処理をめぐる最終処分場の確保が難しくなっていることやSDGsをはじめとした世界的な環境意識の高まりを受け、静脈物流システムの構築による循環型社会の実現が急務となっています。

 

静脈物流と動脈物流の違い

動脈物流とは商品が生産者から消費者の手元に届くまでの流れを指し、静脈物流とは反対の動きをするのが特徴です。血液が心臓から体内の臓器に運ばれる際に通る「動脈」の役割になぞらえて動脈物流と呼ばれるようになりました。また「フォワードロジスティクス(Forward Logistics)」と表現されることもあります。

動脈物流には調達物流や社内物流(生産物流)、販売物流などの種類があり、動脈物流が適切に機能することで商品を消費者に届けられます。

 

静脈物流の主な種類


静脈物流は、主に次の3種類に分類できます。ここではそれぞれの特徴を解説します。

返品物流

返品物流とは納品済みの商品が消費者からの申し出により企業へ返品される際に発生する物流のことです。初期不良や破損、消費者の注文ミス、誤納品などが代表例で、小売店での売れ残り商品の回収も返品物流に含まれます。

返品物流が発生すると返品に伴う輸送コストや着払いの費用、再出荷のための点検作業など企業側が負担するコストが増加するおそれがあります。そのため、返品物流はなるべく減らせるよう工夫することが大切です。

 

廃棄物流

廃棄物流は、リサイクルや回収のできない製品を処分する際に発生する物流です。家電リサイクル法で定められたエアコンや冷蔵庫など一部廃棄方法が指定されている製品もあります。ただし、循環型社会を実現するには廃棄物流の量を減らしてリサイクルや資源化に取り組むことが重要です。

 

回収物流

回収物流とは企業が不具合やリコールの報告があった商品やリサイクルの対象となっている製品を回収する際に発生する物流のことです。商品そのものの回収はもちろん、パレットなどの資材やオフィス什器、備品の回収も含まれます。

 

静脈物流システムの構築にも役立つ「ピックゴー」


静脈物流システムの構築には配送プラットフォーム「ピックゴー」の活用がおすすめです。こちらでは当サービスの特徴や利用するメリットを解説します。

 

配送プラットフォーム「ピックゴー」とは?

ピックゴー エンタープライズとはCBcloud株式会社が提供するITサービスで、荷主企業が抱える物流課題の解決をサポートしています。物流業務のアウトソーシング先として多くの企業様にご利用いただいており、静脈物流システムの構築にも利用可能です。

 

ピックゴーを利用するメリット

  • 緊急配送や即日配送を依頼できる

ピックゴーは、Webサイトやアプリを利用すれば24時間365日全国どこでも配送を依頼できます。登録済みの運送会社や配送パートナー(ドライバー)の数が日本最大級のため、短時間(最短56秒)で車両を手配可能です。

具体的には軽貨物で50,000台以上(バイク・自転車含む)、一般貨物(2トン~10トン車)で2,000社以上が登録しており、突然の返品や不良品の発覚にも迅速に対応できます。また精密機器や大型家電などの運搬が難しい荷物も配送可能なため、静脈物流の構築に役立ちます。

 
  • API連携により静脈物流を一括管理できる

ピックゴーではAPI連携により物流プロセスを一気通貫で管理できるのもメリットです。例えば静脈物流の場合、お客様からの問い合わせから回収車両の決定、回収、配送完了までを自社サービス内で管理できます。

 
  • 配送コストを最適化できる

ピックゴーは、固定費となりやすい配送コストの最適化にも便利なサービスです。具体的には当サービスを活用することで静脈物流の構築に必要な車両やドライバー、オペレーターを用意する必要がなくなるため、配送コスト全体をまとめて管理しやすくなります。静脈物流を一から構築する場合はもちろん、配送コストの増大にお悩みの場合もぜひお問い合わせください。


(注)上記の数字は2023年3月時点のものです。

 

静脈物流システムの構築を進めて企業の社会的責任を果たそう


今回は、静脈物流の概要や動脈物流との違い、種類についてお伝えしました。静脈物流は、社会の環境意識の高まりに合わせて重要性が見直されている物流領域です。

廃棄や返品を減らし、回収を促進する取り組みを積極的に行うことで静脈物流システムの構築を進めて企業の社会的責任を果たしましょう。

  • 圧倒的な配送力

全国に100,000台の軽貨物配送パートナー、3,000社以上の一般貨物パートナーをもつピックゴーでは、多彩な輸送ネットワークを活用することが可能です。

  • 独自のITノウハウ

多くの事業者さまのビジネスを最適化してきた実績もございます。自社開発のシステムやソフトウェアを活用し、御社だけの物流網を構築します。

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