
赤帽とは?軽貨物運送業を代表するサービスのメリットと注意点
こんにちは。物流に関する知識をまとめたメディア「ピックゴー物流コラム」編集部です。
「引っ越しの荷物を安く運んでもらえる」「宅配便のサイズ外の荷物も送れる」といったことから、軽貨物の配送に便利だといわれている配送サービス・赤帽。ですが、赤帽とはいったい何なのか、宅配便とはどのような点が違うのか、実はよく知らないという方もいるでしょう。
そこで今回は、赤帽とはどのような組織なのかという基礎知識から、利用するメリットや注意点などの詳しい情報について解説します。
軽貨物運送業の「代表」赤帽の基礎知識

赤帽とは?
「赤帽(あかぼう)」とは、軽貨物運送業(貨物軽自動車運送業)を営む個人事業主が集まった、協同組合のことです。
つまり、赤帽という名前の運送会社があるわけではなく、独立したオーナーが集まっている組織が赤帽ということになります。
また、引っ越しに利用されるイメージが強い赤帽ですが、正しくは引っ越し専門業者ではなく「軽貨物運送業者」に含まれます。
一般的な荷物の配送から、美術品の搬入・搬出、ルート配送、定期便まで、幅広い注文を請け負っています。
全国に多くの拠点を持っていることも、赤帽の特徴の1つです。
44の協同組合と約180カ所の組合本部・支部・営業所が存在し、組合員は約9000人にのぼります。
利用したいときは、お住まいの近くの赤帽の拠点に連絡、あるいは組合員に直接連絡を取ることも可能です。
赤帽の料金体系
赤帽の料金体系には、「距離制運賃料金」「時間制運賃料金」「引越運賃料金」という、3つの種類があります。
通常の配送に適用されるのは、「距離制運賃料金」「時間制運賃料金」のいずれかです。
主に適用されるのは距離制ですが、渋滞が予想される場合や、作業が長時間になる場合などには、赤帽側の判断で時間制が適用されることがあります。
一方、引っ越し、もしくは引っ越しと同等の作業が必要になる配送には、「引越運賃料金」が適用されます。
この場合の料金は、引っ越しする地域や移動距離、荷物の量、作業内容、利用する車両の台数によって異なります。
赤帽を利用するメリットと注意点
赤帽を利用するメリット
軽貨物の配送によく利用されている赤帽には、次のようなメリットがあります。
宅配便で運べない荷物を運搬できる
宅配便で運べる荷物のサイズは業者によって異なりますが、一般的には、3辺の長さの合計が160~170cm以内、重量は25kg以下と指定されています。
一方、赤帽が使用する車両の荷台は、幅が約140cm、長さが約200cm、高さ(車種によって異なる)は最大で180cmと、宅配便で運べない大きな荷物も積んでもらえます。
単身者の引っ越しで料金を安く抑えやすい
赤帽の引越運賃料金は、基本的に「作業2時間以内・走行距離20キロ以内で13,750円」(平日かつ繁忙期以外の場合)と定められています。
一人暮らしで荷物が少なく、かつ長距離でなければ、引っ越し専門業者のプランより費用を抑えやすいでしょう。
安さの理由は、配送時の体制の違いにあります。
専門業者の場合は、最低でも1.5〜2トン程度のトラックを利用し、ドライバーの他に作業員も同行して作業を行いますが、赤帽では軽トラック1台にドライバー1名だけで作業を行うので、人件費が抑えられているのです。
簡易な作業を依頼できる
赤帽は引っ越し作業に利用されることが多いため、引っ越し専門業者ではなくとも、家具や家電の運搬作業に慣れている組合員が在籍しています。
慣れていないと難しいエアコンの着脱作業や、食品や医薬品の保冷配送といった特別な作業を行える組合員もいるので、必要な場合は事前に問い合わせてみると良いでしょう。
赤帽を利用する際の注意点
一方、赤帽の配送には次のような注意点もあります。
宅配便よりも配送料金が高額になることがある
赤帽の料金は、移動距離・または作業時間で決まります。
たとえば、移動距離が20キロを超えたり、車両の貸し切り時間(走行・作業を含む)が2時間を超えたりした場合は、追加料金がかかってしまうので注意しましょう。
また、1台の車両に積みきれるのであれば、荷物の量やサイズによる料金変動は基本的にありません。
引っ越しの際に手伝いが必要
赤帽は人件費を抑えている分、作業員はドライバー1人のみとなります。そのため、ベッドや冷蔵庫といった大きな荷物がある引っ越しの場合は、運搬を手伝わなければなりません。
一方、引っ越し専門業者であれば、作業はすべてお願いできるのが一般的です。
引っ越しで赤帽の利用を検討するときは、作業のお手伝いができるかどうか、よく考えてから決めるようにしましょう。
また、梱包資材用の段ボールは赤帽の料金に含まれていないため、別途用意しておく必要があります。
大量の荷物がある引っ越しには向かない
赤帽の軽トラックで一度に運べる荷物は、荷台に積みきれる分だけです。
もし積みきれない荷物が出た場合は、往復便を利用することになります。すると、その分大幅に時間がかかるので、当初の見積もりより料金が上がってしまいます。
2人暮らし〜家族での引っ越しのように、大量の荷物がある場合は注意が必要です。
往復便の他にも、宅配便を利用した別途配送や、2台分のトラックが必要になる可能性もあります。
見積もりの際に荷物量とサイズの目安を申告し、赤帽に判断してもらうと良いでしょう。
赤帽を利用するメリットと注意点
配送プラットフォームの特徴
引っ越しや軽貨物の配送を安く済ませたいユーザーの間で、赤帽と並んで注目されているのが「配送プラットフォーム」です。
配送プラットフォームとは、荷物を送りたい荷主と、荷物を届けたい軽貨物ドライバーを、リアルタイムで直接結びつけるITサービスのことです。
荷主が配送をオーダーすると、その情報が登録しているドライバーへ一斉に届きます。対応可能なドライバーはそのオーダーに応募し、荷主はその中からドライバーを選んで依頼するという仕組みです。
こうした配送マッチングサービスの中でも、特におすすめなのが「ピックゴー」。
全国の配送パートナーは軽貨物で50,000台以上(バイク・自転車含む)、一般貨物(2トン~10トン車)で2,000社以上と、日本最大級の規模を誇る配送プラットフォームなので、急な配送でもドライバーとマッチングしやすいのが強みです(2023年3月時点)。
赤帽にはないピックゴーの特徴
ピックゴーには、赤帽にはない、独自の使いやすいサービスが備わっています。
電話を使わずWebだけで配送依頼できる
ピックゴーなら、Web上の専用フォームに荷受け先と荷届け先を入力するだけで、金額と配送時間がわかります。電話口で待たされることもなく、スムーズに配送依頼ができるので、法人のお客様の緊急配送にも便利です。
また、24時間年中無休で利用可能なのも大きなメリット。「急な引っ越しが決まったけれど、平日や日中は仕事があって準備が進まない…」といった場合も、ピックゴーなら安心です。
配送状況をリアルタイムで追跡可能
ピックゴーでは、配送パートナーの現在位置をWeb上で確認することができます。集荷や配達時の到着予想時刻もわかるので、新居への搬入のタイミングに合わせて行動しやすくなります。
事前に配送パートナーの詳細がわかる
ピックゴーに登録している配送パートナーの情報は、Web上に公開されています。顔写真やプロフィールのほか、過去の配達への荷主からの評価とコメントを見ることが可能です。これらの情報に基づいて、荷主はより良い配送パートナーを選ぶことができます。
料金以外の点もしっかり比較して配送業者を選ぼう
「荷物を軽トラック1台に積みきれる」「距離が近い」「荷物の運搬を手伝える」など、条件が合えば赤帽での配送はお得といえるでしょう。
反対に、条件に合わないところがある場合は、軽貨物の配送マッチングサービスや別の業者も検討してみるのがおすすめです。
料金だけで決めてしまわずに、さまざまなメリットと注意点をしっかり比較した上で、最適な業者を絞り込みましょう。
▼荷主の方向けのページ
⇒ピックゴー(ウェブ版:法人のお客様向け緊急配送・即日配送)
⇒ピックゴー エクスプレス(アプリ版:個人のお客様向け緊急配送・即日配送)
▼配送パートナーの方向けのページ
⇒軽貨物パートナー