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隔日勤務とは?勤務時間・休憩時間のルールとメリット・デメリット

こんにちは。物流に関する知識をまとめたメディア「ピックゴー物流コラム」編集部です。

日中だけ稼働している一般的な企業とは異なり、24時間365日サービス提供していることも多い運送会社やタクシー会社。当然働く従業員の勤務形態も、一般的な企業と同様というわけにはいきません。日勤や夜勤の区別をしたり、1回に長時間働いて翌日が休みになる「隔日勤務」という勤務体制をとったりする会社もあります。こうした業界ならではの勤務体制は、経験がない方にとっては、イメージが湧きづらいのではないでしょうか?

そこで今回は、運送業界やタクシー業界などで導入されている隔日勤務の働き方や、メリット・デメリットについて解説していきます。


目次[非表示]

  1. 1.隔日勤務とは?
    1. 1.1.隔日勤務の意味
    2. 1.2.隔日勤務の内容
  2. 2.隔日勤務のメリット・デメリット
    1. 2.1.メリット
    2. 2.2.デメリット
  3. 3.稼ぎたいトラックドライバーにおすすめの配送プラットフォーム
  4. 4.隔日勤務の形態を有効に活用しましょう


隔日勤務とは?


隔日勤務の意味

隔日勤務とは、1日おきに勤務することをいいます。1回につき20時間近く働き、次の日を「明け番」という休日にする形が一般的です。

たとえば、月曜日の朝8時から火曜日の朝5時まで働き(休憩・仮眠の時間を含む)、退勤後は休養。翌日の水曜日の朝8時に出社するといった働き方です。
この隔日勤務は、労働基準法の定めとは異なる形態ですが、特例として認められています。ちなみに労働基準法に定められた法定労働時間は、1日8時間で1週間40時間以内となっています。


隔日勤務の内容

厚生労働省の「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」(改善基準告示)では、業種別に隔日勤務についての基準が策定されています。この基準とは、厚生労働省がドライバーの労働条件向上のために、勤務時間の制限を定めたものです。トラックドライバー、バスドライバーと、タクシードライバーについて基準を設けています。


トラックドライバー、バスドライバー

トラックドライバーやバスドライバーの場合、勤務時間が深夜0時を超えて翌日まで続く、いわゆる「2暦日」の拘束時間は21時間以内と定められています。ただし、夜間に4時間以上の仮眠を取っている場合は、2週間につき3回を限度に、拘束時間を24時間まで延長できます。このとき2週間で拘束できる合計時間は126時間までとなっています。

ちなみに拘束時間とは、営業所に出社してから営業を終えて退社するまでの時間のことです。出庫する前の車両点検や清掃、帰庫した後の洗車や報告の時間なども含まれています。
なお、隔日勤務終了後は、次の出勤日まで連続20時間以上の休息が必要となっています。


・タクシードライバー

タクシードライバーの場合、隔日勤務者の1カ月の総拘束時間は262時間と定められています。ただし、労使協定(会社側と従業員が取り交わしている約束事)がある場合は、270時間まで延長できます。また、延長は1年のうち6カ月までという制限があります。2暦日の拘束時間は、トラックドライバーと一緒で21時間以内です。ただし、夜間に4時間以上の仮眠を取っている場合は、1カ月につき7回を限度に拘束時間を24時間まで延長できます。このとき月間で拘束できる合計時間(262時間もしくは270時間)をさらに20時間延長することも可能です。

隔日勤務のメリット・デメリット

1回に働く時間が長い隔日勤務には、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?それぞれ具体的に解説しましょう。


メリット

・勤務日数自体は少ない
隔日勤務の場合、日付をまたいで働くことから、明け番は実質的に休日となります。明け番以外に公休日を取ることもできるので、勤務日数自体が少なくて済むというメリットがあります。

・予定が立てやすい
隔日勤務の場合は、事前に休みのシフトが決まっていることが多いため、予定が立てやすいのも魅力です。連続して取れる休みの時間が多いため、家族と過ごしたり、趣味に打ち込んだりするなど、自分の時間が持ちやすいともいえます。

・対人関係でトラブルが起きにくい
隔日勤務のドライバーは、基本的に長時間1人で仕事をすることになります。そのため、対人関係でトラブルが起きにくいといえるでしょう。車内で快適に過ごせる工夫をしておけば、より1人での業務がしやすくなります。

デメリット

・労働時間が長い
隔日勤務の場合は、1回に勤務する労働時間が長くなります。そのため、慣れないうちはペースをつかむまでに時間がかかることもあります。長時間の乗務に伴い、長く同じ姿勢でいることが多いため、体調管理に注意が必要です。

・休日のタイミングが世間とずれる
毎週土日休みの一般的な職種とは、休日のタイミングが異なっています。そのため、家族や友人と休みを合わせにくいおそれがあります。また、連休や祝日に働かなければならないこともあって、世間とのズレが生じやすいです。

稼ぎたいトラックドライバーにおすすめの配送プラットフォーム

隔日勤務で時間に余裕があり、「空いた時間に働いてより多くの収入を得たい」と考えているドライバーの方もいることでしょう。あるいは、隔日勤務以上にフレキシブルに働ける勤務形態を望む方もいるかもしれませんね。そういった方々におすすめなのが、「配送プラットフォーム」の利用です。配送プラットフォームとは一体どのようなサービスなのか、詳しくご紹介します。


配送プラットフォームとは?

配送プラットフォームは、荷物を送りたい荷主と、荷物を届けたい軽貨物ドライバーを直接結び付けるサービスです。受注や発注をデジタル化することで、荷主が緊急の配送を依頼したときでもドライバーをすぐに探せます。また、ドライバーは荷物配送後、空の状態で走っている最中にも仕事を得ることができます。

配送プラットフォームの中でも特におすすめしたいのが「ピックゴー」。
全国50,000台以上の軽貨物の配送パートナーが登録(バイク・自転車含む)している、日本最大規模の配送プラットフォームです。

荷主にとって使いやすいシステムのため、マッチングしやすいのも魅力。マッチング成功率は、なんと99.2%となっています。軽貨物車両だけでなく、一般貨物のトラックもマッチングできます。

※記事内の数値はすべて2023年3月時点のものです。

隔日勤務の形態を有効に活用しましょう

1回の勤務が深夜の時間帯を超えて2日に及ぶ隔日勤務は、過酷な労働と感じる方もいるでしょう。ですが、その分しっかりと基準が設けられており、法律で保護されていることも事実です。休憩や仮眠の時間など、定められた内容に準じることで、残業も少なく安心して働けるようになっています。

働くときには集中して、休むときには存分に遊ぶといったメリハリのついた生活を送りたい人には、隔日出勤は適している勤務体制かもしれません。また、自由な時間が多くある隔日勤務だからこそ、トラックドライバーの方は、配送マッチングサービスを利用して、空いた時間を効率良く使うことが可能です。もっと稼ぎたい方は、ぜひ1度ご利用を検討してみてください。

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