
物流業務を効率化するには?早急な改善が必要な背景と画期的な対応策
こんにちは。物流に関する知識をまとめたメディア「ピックゴー物流コラム」編集部です。
若手の人材不足や荷物の小口化・多頻度化など、数多くの問題点を抱える物流業界。増加する物流需要に応えるためには、課題の早期改善と物流業務の効率化が必要不可欠です。
今回は、物流業界で業務の効率化が求められている背景や、具体的な改善方法や事例について解説します。記事の最後には、効率良く配車管理を行えるシステムやWebサービスもご紹介しますので、人材不足や業務過多にお困りであれば、ぜひ参考にしてください。
目次[非表示]
- 1.物流業務に効率化が必要な背景
- 1.1.ドライバーの人材不足
- 1.2.ECビジネスの成長による物流需要の増加
- 2.物流業務の効率化に役立つ施策
- 2.1.共同配送に取り組む
- 2.2.モーダルシフトを利用する
- 2.3.配送ルートを集約する
- 2.4.倉庫内の動線を確保する
- 2.5.管理システムを導入する
- 3.物流業務の効率化につながるおすすめサービス
- 3.1.クラウド型配車管理システム
- 3.2.配送プラットフォーム
- 4.システムやWebサービスを導入して物流業務の効率化を実現しよう
物流業務に効率化が必要な背景
ドライバーの人材不足
物流業界が抱える最大の懸念点が、慢性的な労働力不足とドライバーの高齢化です。物流現場は、若者にとって激務や重労働といったイメージがあり、避けられる傾向にあります。少ない人材で需要が増す物流業界を支えていくには、業務の効率化が必要です。
2019年5月時点で、トラック運転者の欠員率は、5.7と全産業平均である3.1の約2倍となっています。また、2019年7月時点の有効求人倍率は、トラック運転者は1.83と全職平均0.97の約2倍です。以上より、運送会社のドライバーは、他の産業と比べて2倍人材不足であり、2倍の求人があることがわかります。
【出典】「トラック運転者の長時間労働改善に向けたポータルサイト」(厚生労働省)
https://driver-roudou-jikan.mhlw.go.jp/national/index.html
さらに、物流業界では人手不足を原因とした長時間労働も常態化しており、裁判で違法性が認定された事例もあります。労働環境改善のためには、業務の効率化が必要不可欠です。
ECビジネスの成長による物流需要の増加
スマホで誰もがインターネットに接続できるようになり、「Amazon」や「楽天市場」をはじめとした、ECビジネスが急成長を遂げています。その結果、労働力が増えない中で、物流の需要が増加しているため、業務の効率化が必要です。
ECビジネスの成長により、特に宅配便の需要が増しています。実際、2019年度の宅配便取扱個数は、43億2349万個に達しており、過去最高を記録しました。2020年度は、さらに5億個ほど増える可能性があります。
【出典】「令和元年度 宅配便取扱実績について」(国土交通省)
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha04_hh_000222.html
物流業務の効率化に役立つ施策
共同配送に取り組む
共同配送とは、納品先が共通する企業間で荷物を持ち寄り、配送業務を共同して行う配送方法です。複数の企業が共通の輸送手段を使用することで、同じ配送先に向かう車両の数を減らすことができ、コスト削減につながります。また、倉庫や物流センターも共同で利用すれば、さらに効率化が期待できます。共同配送については、税制特例の制度もあるため、適宜活用することが大切です。
モーダルシフトを利用する
モーダルシフトとは、輸送手段の転換のことで、トラックによる長距離配送を、鉄道、船舶による配送に切り替えることを指します。2016年に制定された「物流総合効率化法」でも、輸送から荷さばき・流通加工などの流通業務の一体的な実施や、輸配送の共同化などと合わせて、運送業務の効率化のために推奨されている方法です。
モーダルシフトを利用することで、トラックだけを利用する場合と比較してより多くの荷物を運ぶことができ、ドライバーの労働力確保にも役立ちます。また、長距離輸送によるCO2の排出も抑えられるため、環境負荷の低減にもつながります。
配送ルートを集約する
輸送網を集約して無駄をなくすことでも、物流業務の効率化は実現可能です。配送ルート上の拠点数を少なくして必要な車両の数を減らす、複数の企業で倉庫を共同活用するなどの方法が考えられます。
倉庫内の動線を確保する
人手不足の企業では、ドライバーが倉庫内業務を行うケースも珍しくないため、倉庫内の動線を確保することで物流業務の効率化につながります。最短ルートで移動できるようにレイアウトし、動線上に物を置かないなどの工夫が大切です。
管理システムを導入する
物流現場には、依然として紙や電話などのアナログな方法で行っている業務が数多くあります。各業務に管理システムを導入することで無駄がなくなり、効率化につながります。製品の保管場所で役立つピッキングシステムや、物流の全プロセスを管理するサプライチェーンマネジメントシステム、配車管理システムなどが代表的です。
物流業務の効率化につながるおすすめサービス
クラウド型配車管理システム
物流コストの削減や物流効率化を目的として、配車管理システムを導入するなら、クラウド型がおすすめです。ネットワークにつながる環境さえあれば全国どこの事業所でも配送車両の動態把握を行うことができるためです。中でもCBcloud株式会社が手がける「スマリュー」がおすすめです。スマリューは、配送車両を動体把握できるクラウド型システムで、スマホアプリも提供しているため、ドライバーは配達先でもすぐにアクセスでき、生産性向上に役立ちます。またスマリューには、宅配会社向けサービス「スマリューポスト」が含まれます。
- スマリューポストでできること
スマリューポストは、土地勘のない場所であっても、効率良く配送できるよう工夫された管理システムです。経験の少ないドライバーでも手軽に利用できるため、労働力不足解消につながります。具体的には、時間指定を反映した経路を自動で作成したり、過去のデータから届け先の在宅率を予測し、適切な時間帯に訪問できるルートを作成したりする機能が搭載されています。
その他には、経路を反映して荷物の効率的な荷積み位置を指定でき、荷さばきの合理化・省力化を図ることが可能です。また、荷物のスキャンと電子サイン機能を実装し、誤配送や取り違い、積み残しなどのミスを防ぐこともできます。
配送プラットフォーム
自社の配送車両が足りないときや、緊急配送に対応できる車両が空いていない場合などは、配送マッチングサービスの利用も業務効率化につながります。配送プラットフォームとは、現在空いているドライバーと荷主をリアルタイムで直接結び付けるサービスです。こちらもCBcloud株式会社が手がける「ピックゴー」がおすすめです。ピックゴーは日本最大級の配送プラットフォームで、登録している配送パートナーは軽貨物で50,000台以上(バイク・自転車含む)、一般貨物(2トン~10トン車)で2,000社以上が登録しているため、軽貨物車だけでなく、小型~大型トラックや冷凍車・冷蔵車など、多彩な車両形態から最適な配送車を選択することができます。
※記載の数値は2023年3月時点のものです。
- ピックゴーでできること
ピックゴーは登録ドライバー数が多いため、マッチングにかかる時間が最短56秒と非常に短く、今すぐ荷物を届けたい緊急時の配送に向いています。また、インターネットを介して直接全国の配送パートナーに依頼を掛けられるため、運送会社や業者への電話連絡や折り返しの連絡待ちなどの時間を大幅に削減することができます。
さらに、発注を確定する前に到着予想時刻や配送料金を画面で確認できるため、安心です。配送パートナーには独自の評価制度が導入されており、品質の高い配送パートナーを荷主が選ぶこともできます。
加えて、ANA CargoおよびJALと提携しているため「空陸一貫輸送」を手配することもできます。別途航空便の手配などをすることなく、全国へ即日配送することが可能です。
※記載の数値は2021年8月時点のものです。
システムやWebサービスを導入して物流業務の効率化を実現しよう
今回は、物流業界における業務の効率化の必要性や、具体的な生産性向上の方法についてご紹介しました。物流業界は、人材不足や物流需要の増加により、業務効率の迅速な改善が求められています。国の支援措置や法律、各企業で行える施策を活用して、物流現場の効率化に取り組みましょう。
配車管理システムの導入をご検討であれば、「スマリュー」がおすすめです。スマリューは、事業内容に応じて2つのサービスを展開しており、業務のデジタル化や可視化に役立ちます。また、自社の配送車両が足りない場合などは配送マッチングサービス「ピックゴー」の利用も効果的です。人材不足により現場がうまく回らない、配送の小口化・多頻度化に対応できないなどのお悩みがある場合は、ぜひ一度ご検討ください。