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共同配送のメリットと注意点、車両を管理しやすいシステムは?


こんにちは。物流に関する知識をまとめたメディア「ピックゴー物流コラム」編集部です。


ドライバー不足や荷物の小口化・多頻度など、多くの課題を抱えている物流業界。

これらの課題を一手に解決する方法として、近年注目を集めているのが、共同配送というシステムです。


今回は、共同配送に関する基本的な知識や、具体的なメリット・デメリットを解説します。

最後には、共同配送のシステムを導入する際に便利なサービスも紹介しますので、ぜひ自社の輸送品質の向上やコスト削減にお役立てください。


共同配送に関する基礎知識

共同配送とは?

共同配送とは、納品先が共通する複数の企業間で荷物を持ち寄り、特定のエリアの業務を共同して行う配送方法です。

複数の企業の商品を、同じトラックやコンテナに積み込んで顧客のもとへ運びます。


従来の配送方法では、容量の大きなトラックが少量の荷物を運ぶことも多く、配送コストや人件費、燃料費などの上昇が課題となっていました。

企業間で共同配送を導入することで、最小限の車両で最大量の荷物を運べるようになり、物流コストの削減が期待できます。


共同配送では、複数の企業が特定の物流業者を利用するケースもあれば、複数の運送業者が協力して配送するケースもあります。


共同配送に向いている商品

共同配送に向いているのは、毎日消費され1度に大量に輸配送する必要があるアイテムや、形が一定で積載効率の良い商品です。


例えば、日用雑貨や食料品、医薬品などが当てはまります。共同配送を行うことで、需要の高いこれらの商品をまとめて配送でき、物流コストの削減が可能です。


実際、日用品や食料品を取り扱う大手コンビニでは、物流の効率化などを目的として、共同配送の実証実験が行われています。


共同配送に対する国の支援

共同配送に対する国の取り組みとしては、2016年10月1日には、「物流総合効率化法」が施行されています。

同法は、貨物の小口化・多頻度化への対応や、環境負荷の低減を目的に制定された法律です。


これにより、共同配送を行う事業の立ち上げに補助金を出したり、該当する施設を設置した場合に税制を優遇したりするなどの支援が行われています。


共同配送のメリットと注意点

メリット

  • コストを削減できる

共同配送は、同じ着荷主のもとへ向かうトラックに各社の荷物を積み込めるため、配送コスト削減が実現できます。

そして、積載率が向上するため、少ない車両数で荷物を配送でき、配送効率の向上や人件費・燃料費の削減にもつながります。


  • 環境への負荷を下げられる

共同配送を実施することで、トラックの排気ガスやCO2の量を削減できるため、環境への負荷を減らせるのもメリットです。

配送車両や倉庫の利用を企業間で共同化することで、車両数の削減ができ、さらに環境問題の解決も期待できます。


  • ドライバーの労働条件を改善できる

共同配送の仕組みを構築することで、1度で多くの荷物を運べるようになるため、物流企業のドライバーの業務負担が軽減されます。

労働条件の改善が期待でき、物流業界の人手不足を解消できる可能性があります。


注意点

  • 企業間での調整が難しい

共同配送は、複数の企業が共同して配送するため、細かい時間設定の配送などは対応が難しい傾向にあります。

その他には、輸送業者間で料金設定を統一したり、使用するパレットや段ボールなどの規格を揃えたりする必要があります。

また、後でトラブルが生じないよう、混載品の品質基準などのルールを決めることも大切です。


  • 配送状況を確認しにくい

共同配送は、複数の企業の荷物が混載されます。

その際、企業ごとに利用しているシステムが異なる可能性があるため、出荷後の現在位置の把握や到着時刻の確認が難しいのがデメリットです。


企業間で共通の管理システムを導入し、荷主にとって便利な配送ネットワークを構築することが望ましいでしょう。


共同配送時に配車管理しやすいクラウド型システム開発「スマリュー」

スマリューとは?

「スマリュー」は、CBcloud株式会社の手がける配送車両の管理システムで、動態把握のしやすさが特徴です。

クラウド型システムのため、ネットワークにつながっていればどこでも使用可能です。

ドライバーは、スマホ上のアプリを用いてシステムを利用します。

スマリューには、宅配会社向けの「スマリューポスト」が含まれています。以下より詳しくご覧ください。


スマリューポストでできること

スマリューポストは、宅配業者の配送効率や品質向上に役立つシステムです。

専用アプリを使って荷札を読み込むと、時間指定を反映した経路を自動で作成し、土地勘のない場所でも宅配ドライバーが効率良く配送できます。


熟練ドライバーの過去データやノウハウも共有されるため、届け先の在宅率を予測し、適切な時間帯に訪問できるルートを作成してくれます。

再配達の防止や不在票作成の手間などの削減につながるでしょう。


また、配達経路を踏まえて、トラック内の効率的な荷積み位置の指定も可能です。

荷物の積み込みや荷下ろしの作業時間を短縮でき、ドライバーの負担軽減が期待できます。


さらに、荷物のスキャンと電子サイン機能を搭載しており、誤配送の発生を防ぐことが可能です。

荷物の積み込み時には、スマホでラベルをスキャンすることで、読み取り誤認を防ぎ、積み残しや取り違いの削減につながります。

荷受け時には、受領書に電子サインをもらうことで、完全ペーパーレス化を実現しています。

宅配ボックスや置き配指定の場合は、アプリ内で写真撮影を行い、配達のエビデンスとすることも可能です。


共同配送を活用してコスト削減と業務の効率化を実現しよう


今回は、共同配送の概要と、具体的なメリットや注意点について解説しました。

共同配送は、荷物の小口化や人件費の上昇など、物流業界が抱える問題を解決するひとつの手段として、近年注目を集めています。


しかし、効率的な共同配送を実現するには、企業間の擦り合わせや共通する配送ネットワークの構築などの課題が山積しています。


そんなときに役立つのが、クラウド型配送システムのスマリューです。

こちらのサービスを導入することで、多くの業務の自動化・効率化が実現でき、異なる企業間での共同配送も容易になります。

宅配会社・運送会社それぞれに向けたサービスを展開していますので、導入を検討してみてはいかがでしょうか。


⇒ スマリューに関するお問い合わせはこちら

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