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ラストワンマイルとは?EC市場の拡大に伴う物流の課題と解決方法

こんにちは。物流に関する知識をまとめたメディア「ピックゴー 物流コラム」編集部です。


ネットショッピングの発達により、消費者は商品をボタン1つでどこからでも注文できるようになりました。その分、商品の質はもちろんのこと、配送の質も購入において大切な判断ポイントになってきています。


配送の質に大きくかかわるとして近年重要視されているのが、「ラストワンマイル」です。運送業界に馴染みのない方には、聞き慣れない言葉かもしれませんね。そこで今回は、この「ラストワンマイル」の意味やEC市場の拡大に伴う物流の課題についてご紹介します。


目次[非表示]

  1. 1.ラストワンマイルの基礎知識
    1. 1.1.ラストワンマイルとは?
    2. 1.2.ラストワンマイルが注目を浴びる理由
  2. 2.ラストワンマイルが抱える課題
    1. 2.1.再配達によるコスト増
    2. 2.2.ドライバー不足
  3. 3.ラストワンマイルの課題を解決するには?
    1. 3.1.再配達を減らす
    2. 3.2.ドライバー不足を解消する
  4. 4.ラストワンマイルの課題解決をサポートするCBcloudのサービス
    1. 4.1.配送マッチングサービス「ピックゴー」
  5. 5.質の高いラストワンマイルを実現するサービスを利用しよう!


ラストワンマイルの基礎知識

ラストワンマイルとは?

ラストワンマイルとは、エンドユーザー(末端消費者)へ商品を届ける、物流の最後の区間のことです。
直訳すると「最後の1マイル」という意味になりますが、1マイルという実際の距離を指すわけではありません。
具体的には、最寄りの配達所からエンドユーザーの自宅や、受け取り場所の店舗までの区間などが挙げられます。


ラストワンマイルが注目を浴びる理由

EC(ネット通販)市場には、年々多くの業者が参入しています。そのため、当日配送、配送料無料といったサービスや、あらかじめ指定した場所に荷物を届ける置き配対応など、他社のサービスとの差別化競争が行われています。
こうした物流サービスの多様化の中、ラストワンマイルの充実は「顧客がそのECサイトならびに宅配サービスをリピートするかどうか」を左右するポイントとして、注目を浴びているのです。


ラストワンマイルが抱える課題



再配達によるコスト増

国土交通省の発表によると、2019年4月時点の宅配便再配達率の全国平均は約16%となっています。ちなみに、2018年度の宅配便の取り扱い実績は43億701万個でしたが、そのうち再配達となった宅配便は約6億8,912万個に上りました。
このように、約2割もの再配達が発生することで不要な労働コストがかかっており、生産性が低下しているといわれています。


ドライバー不足

ネットショッピングの普及により宅配便の取り扱いが増加する一方で、物流業界ではドライバーの人手不足が問題になっています。その原因は、大きく分けて3つ挙げられます。


  • ドライバーの待遇が良くない

配送料のコストカットが行われた結果、ドライバーに十分な賃金が支払われていないケースがあります。
また、日本の物流業界で慣習化されている「多重請け」もドライバーの待遇を悪化させる原因です。「多重請け」とは、配送の依頼が孫請け、ひ孫受けと、より下請けの配送業者へと流れる業態のこと。中間マージンの影響で配送単価が低くなったり、条件が悪くとも断れなかったりする問題につながっています。
加えて、長時間労働も問題視されています。荷物の受け取りや納品にかかる待ち時間、いわゆる「荷待ち」や、再配達といった非効率な作業に時間がかかるため、業務が長引いてしまうのです。


  • 労働人口が減少している

少子高齢化が進み、日本の労働人口は減少傾向にあります。また国土交通省の発表によれば、ドライバーが不足していると感じている企業は約6割にも達しています。


  • 宅配物の需要が増加し続けている

国土交通省の発表によれば、宅配便の取り扱い実績は2015年から4年連続で増え続けており、2018年度は43億701万個で過去最高となっています。
少ないドライバーで多くの案件をこなさなければならないため、より待遇が悪くなるという悪循環に陥りやすいのが大きな課題といえます。


【出典】
国土交通省「宅配便再配達率は16.0%~平成31年4月の調査結果を公表~」

国土交通省「トラック運送業の現状等について」

国土交通省「物流を取り巻く現状について」

内閣府「日本経済2018-2019」


ラストワンマイルの課題を解決するには?



再配達を減らす

まずは、無駄な労働コストやドライバーの待遇悪化につながる、再配達を減らすことが大切です。再配達を減らすには、利用者が自宅に不在でも受け取れる選択肢を増やすことが効果的といわれています。


たとえば、宅配便ロッカーの設置場所の拡大、駅やコンビニなど宅配便受け取り可能店舗の拡大や、宅配ボックスの普及、置き配への対応などで、受け取りの選択肢を増やすことができます。
さらに、職場受け取りOKの会社を増やす啓蒙運動といった、社会的な働きかけも必要となってくるでしょう。


もちろん、利用者に注文品の配送時間帯を指定してもらうことも、再配達を減らすのに有効です。
さらに、「不在先を先に把握し、不在時の配達を避ける」という方法もあります。この方法の実現のために、不在先を回避する配送ルートを自動判別する、AIの開発が進められています。
スマートメーター(電力会社が遠隔で検針する電力量計)を活用するシステムなどが検討されており、近年中の実現・実用化が見込まれています。


ドライバー不足を解消する

ドライバー不足の解消には、まずドライバーの待遇改善が必要です。訂正な報酬、ワークライフバランスをとりやすい労働時間の設定などを行い、「ドライバーを続けたい」という人々を増やさなければなりません。
加えて、ドライバー人口を増やす取り組みをすることも求められます。たとえば、個人事業主の軽貨物運送業者が働きやすい環境づくりをすることで、フリーランスとして気軽にドライバーを始めることが可能となります。
また、人口減による労働力不足を補う対策として、既にドローンによる荷物輸送が開始されている地域もあります。地上配送ロボットを使った配送の実証実験も着々と進み、そのルール整備が本格化してきています。


ラストワンマイルの課題解決をサポートするCBcloudのサービス



配送マッチングサービス「ピックゴー」

物流業界におけるラストワンマイルのサービス向上は、EC事業者が取り組むべき大きな課題です。
荷主と配送パートナーを直接オンラインでつなぐプラットフォーム「ピックゴー」を利用すれば、今すぐ配送したい荷物をスピーディに届けることが可能。また、荷物を運びたいときに発注するため、再配達が起きません。
「ピックゴー」は配送パートナーにとってメリットの多いサービスのため、登録者数が多いことが特徴。ドライバー不足という問題の解消に役立っています。
具体的には、直接荷主とつながることで報酬が適正化され給与水準が上がりやすいこと、中抜きされない安心感があることなどが挙げられます。
なお荷主からの評価を可視化することで努力が報われやすいこと、稼働日に報酬を得ることができることも配送パートナーのモチベーションアップに一役買っており、「ピックゴー」が質の高いサービスを提供できる一因となっています。


⇒ ピックゴー


質の高いラストワンマイルを実現するサービスを利用しよう!

ラストワンマイルは物流の要といってもよい最終拠点であり、最寄りの基地局と消費者とを結ぶ最後の配送区間です。この区間に自動配達、自動運転といった技術を使用することは困難で、現時点ではドライバーの利用が必要となります。
このラストワンマイルにおける物流サービスの質を高めることができれば購入者の再利用が期待できるため、そのサービスを強化する傾向が顕著です。スピーディで意欲あるドライバーが数多く在籍する「ピックゴー」を使って、顧客評価の高いラストワンマイルを実現しましょう!

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