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物流マッチングサービスとは?運送会社向けに「メリット・デメリット/選び方/稼働を増やす使い方」を徹底解説

目次[非表示]

  1. 1. 物流マッチングサービスとは
    1. 1.1.よくある案件タイプ
    2. 1.2.運送会社が使う目的(多い順)
  2. 2.運送会社が物流マッチングサービスを使うメリット
    1. 2.1.空車が出た日に「埋める選択肢」が増える
    2. 2.2.荷主開拓の立ち上げ期間をカバーできる
    3. 2.3.条件が合う案件だけ選ぶ運用にしやすい
    4. 2.4.配車担当の「探す時間」を減らしやすい
  3. 3.デメリット・注意点
    1. 3.1. 何でも受けると「稼働は増えても利益が残らない」
    2. 3.2.条件確認不足がトラブルの元
    3. 3.3.スポット依存になりすぎると売上がブレる
  4. 4. 【比較で失敗しない】物流マッチングサービスの選び方チェックリスト
    1. 4.1.手数料・費用体系
    2. 4.2.案件の質と量(自社条件に合うか)
    3. 4.3.条件の明確さ
    4. 4.4.支払い条件・安心感
    5. 4.5.運用のしやすさ(配車が回るか)
  5. 5. 【テンプレ】条件トラブルを避ける「必須質問10個」
  6. 6.【判断表】受ける/断るを迷わない「粗利を守る基準」
    1. 6.1.受託基準(例:社内ルール)
  7. 7.【モデルケース】待機45分が粗利を削る(ざっくり試算)
  8. 8.運送会社が稼働を増やす「使い方の型」(現場で回る手順)
    1. 8.1.ステップ1:空車が出やすい枠を固定する
    2. 8.2.ステップ2:条件に合う案件だけ拾う(勝ちパターン化)
    3. 8.3.ステップ3:週次で振り返り、良い条件だけ残す
  9. 9.ケーススタディ(成功・失敗を1本ずつ)
    1. 9.1.成功例:午後の空車をスポットで埋め、実車率を安定化
    2. 9.2.失敗例:条件未確認で待機・附帯が増え、赤字化
  10. 10.よくある質問(FAQ)
    1. 10.1.Q. 物流マッチングサービスは運送会社でも使えますか?
    2. 10.2.Q. 単価競争になりませんか?
    3. 10.3.Q. トラブルを避ける最優先は?
  11. 11.空車が出た日の稼働を作るならピックゴー
 

「空車が出る」「帰り便が埋まらない」「荷主営業に時間を割けない」「繁閑差で稼働が割れる」
一般貨物の運送会社にとって、こうした“波”は利益を削る原因になります。

 

そこで注目されるのが 物流マッチングサービスです。
ただし、使い方を間違えると 単価下げ競争条件トラブルに巻き込まれ、逆に粗利が崩れることもあります。

 

この記事では、運送会社が物流マッチングサービスを「利益が残る形」で使うために、
仕組み/メリット・デメリット/選び方/運用ルール/テンプレまで、今日から実務で使える形でまとめます。

 

物流マッチングサービスとは

物流マッチングサービスとは、荷主(または手配側)と運送会社をつなぎ、スポット便・チャーター便などの輸送案件をマッチングする仕組みです。

 

よくある案件タイプ

  • スポット便(当日・翌日、単発)

  • チャーター便(車両貸切)

  • 片道案件(復路は別手配が必要になりやすい)

  • 時間指定便(待機・拘束が出やすい)

  • 繁忙期の増便(波動吸収)

 

運送会社が使う目的(多い順)

  1. 空車・帰り便を埋める(実車率改善)

  2. 繁閑差の稼働割れを埋める(売上を平準化)

  3. 荷主開拓の入口にする(営業コストを抑える)

 

運送会社が物流マッチングサービスを使うメリット

空車が出た日に「埋める選択肢」が増える

空車回送は売上ゼロの走行です。
マッチングサービスを使う最大の価値は、空車が出た時に 「埋められる可能性」を持てることです。

 

荷主開拓の立ち上げ期間をカバーできる

直荷・元請けの開拓は時間がかかります。
その間の稼働割れを埋められると、焦って条件を崩さずに営業を続けられます。

 

条件が合う案件だけ選ぶ運用にしやすい

「なんでも受ける」ではなく、
車格・エリア・時間帯・荷姿など“得意条件”に合う案件だけ拾うことで、粗利を守りやすくなります。

 

配車担当の「探す時間」を減らしやすい

電話・紹介・手配の往復が減ると、配車は判断に集中でき、結果として稼働が整います。

 

デメリット・注意点

何でも受けると「稼働は増えても利益が残らない」

単価だけで取ると、待機・附帯・拘束で粗利が消えます。
マッチングは「稼働を増やす手段」ですが、粗利を守るルールがないと危険です。

 

条件確認不足がトラブルの元

よくある失敗はこれです。

  • 受付条件が厳しく待機が長い

  • 荷役がドライバー対応で附帯作業が増える

  • キャンセル規定が曖昧
    条件確認テンプレ(後述)で防げます。

 

スポット依存になりすぎると売上がブレる

理想は 定期+スポットの併用です。
スポットは「穴埋め」「波動吸収」「入口」に使うのが最も安定します。

 

【比較で失敗しない】物流マッチングサービスの選び方チェックリスト

運送会社がサービスを選ぶときは、最低限ここを比較してください。

 

手数料・費用体系

  • 登録費/月額/成約手数料など、何に対して費用が発生するか

 

案件の質と量(自社条件に合うか)

  • 自社の 車格・エリア・稼働時間に合う案件があるか

 

条件の明確さ

  • 荷姿・荷役・受付・待機・附帯・時間指定・キャンセル
    条件が明確なほど、粗利が守りやすい

 

支払い条件・安心感

  • 支払いサイト、請求フロー、トラブル時の対応導線

 

運用のしやすさ(配車が回るか)

  • 案件確認→判断→受託までの導線が簡単か

  • 迷いが少なく、現場が回るか

 

【テンプレ】条件トラブルを避ける「必須質問10個」

見積・受託前に、最低限これだけ聞けば事故率が下がります。

 
  1. 荷物の荷姿(パレット/バラ)・重量・サイズ

  2. 温度帯の有無(常温/冷蔵/冷凍)

  3. 積込・納品の受付時間(幅はあるか)

  4. 予約枠の有無(入構手順、待機が出やすいか)

  5. 荷役は誰がやるか(荷主側/ドライバー)

  6. 附帯作業の有無(検品・仕分け・横持ち・手積み手降ろし)

  7. 時間指定の条件(遅延時対応・ペナルティ有無)

  8. 高速利用可否・指定ルート

  9. キャンセル規定(当日キャンセルの扱い)

  10. 支払い条件(支払サイト、締日、請求フロー)

 

条件が曖昧な案件ほど、結果的に粗利が崩れがちです。

 

【判断表】受ける/断るを迷わない「粗利を守る基準」

マッチングで利益を残すには、先に“受託基準”を決めておくのが最重要です。

 

受託基準(例:社内ルール)

  • 拘束時間が 上限◯時間を超える案件は原則NG

  • 待機が ◯分超になりやすいなら、追加条件がない限りNG

  • 附帯作業が不明確な案件はNG(明確化できればOK)

  • 片道案件は 復路想定込みで成立する時だけ受ける

  • 条件未確定(受付・荷役・キャンセル)が多い案件はNG

 

【モデルケース】待機45分が粗利を削る(ざっくり試算)

地場4tの例で「待機」の影響を試算します。

  • 待機:45分(0.75h)

  • ドライバーコスト:2,000円/時(仮)

  • 発生:週10本

 

計算

  • 1本:0.75h × 2,000円=1,500円

  • 週:1,500円 × 10本=15,000円

  • 月(4週):60,000円

 

待機や附帯が増えると、マッチングで稼働を増やしても利益が残りません。
だからこそ、受託基準+条件確認テンプレが効きます。

 

運送会社が稼働を増やす「使い方の型」(現場で回る手順)

ステップ1:空車が出やすい枠を固定する

例:

  • 午後に空車が出る

  • 復路が弱い

  • 閑散期に車両が余る

    まず“割れる枠”を固定して埋めに行く方が効率的です。

 

ステップ2:条件に合う案件だけ拾う(勝ちパターン化)

「受ける基準」を満たす案件だけ受ける。
これで“下げ合い”に巻き込まれにくくなります。

  

ステップ3:週次で振り返り、良い条件だけ残す

  • 粗利

  • 待機

  • 附帯

  • トラブル
    をタグ付けして、勝てる条件を残す運用にします。

 

ケーススタディ(成功・失敗を1本ずつ)

成功例:午後の空車をスポットで埋め、実車率を安定化

課題:午後に空車が出て稼働が割れる
打ち手:空車枠(時間・エリア・車格)を固定→条件合致の案件だけ受託→週次で振り返り
結果イメージ:稼働の波が小さくなり、配車が安定。直荷営業も継続できる。

 

失敗例:条件未確認で待機・附帯が増え、赤字化

課題:単価だけで受けた
実際:受付が厳しく待機が常態化、荷役もドライバー対応で附帯増
回避策:必須質問10個で条件を固め、受託基準に合わない案件は切る

 

よくある質問(FAQ)

Q. 物流マッチングサービスは運送会社でも使えますか?

A. 使えます。空車の穴埋めや繁閑差の平準化など、運用目的を決めて使うのがおすすめです。

 

Q. 単価競争になりませんか?

A. 「何でも受ける」運用だと巻き込まれやすいです。受託基準を決め、条件が合う案件だけ選ぶと粗利を守りやすくなります。

 

Q. トラブルを避ける最優先は?

A. 受付・待機・荷役・附帯・キャンセル・支払い条件の確認です。記事内の必須質問テンプレを使うと事故率が下がります。

 

空車が出た日の稼働を作るならピックゴー

物流マッチングサービスを「利益が残る形」で使うには、
空車が出たタイミングで、条件に合う案件を見られる導線を持っておくことが重要です。

 

ピックゴーの運送会社向けページからパートナー登録(アカウント登録)を行うことで、
まずは 自社の車格・対応エリア・稼働時間に合わせて「どんな案件があるか」を確認できます。

 

特に、次のような会社には相性が良いです。

 
  • 午後や復路に空車が出やすい

  • 閑散期に稼働が割れる

  • 直荷営業を進めたいが、当面の稼働も確保したい

  • 条件が合う案件だけ選んで受けたい

 

まずは登録し、自社条件で案件の選択肢がどれくらいあるか確認してみてください。

 

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