
最新技術で物流現場はどう変わる?注目の物流ロボット最前線
こんにちは。物流に関する知識をまとめたメディア「ピックゴー物流コラム」編集部です。
ロボットやAI(人工知能)といった最先端の技術は、すでに物流現場でも活用されています。これらの最新技術の導入によって、生産性向上や人件費削減が期待されています。実際、物流現場ではどのような物流ロボットが活躍しているのでしょうか。ここでは、物流の基礎知識をチェックしたい配車ご担当者様へ向けて、注目の物流ロボット最前線をご紹介します。
目次[非表示]
- 1.物流ロボットの基礎知識
- 1.1.物流ロボットとは
- 1.2.物流ロボットが注目される背景
- 2.物流現場で働くロボットや最新技術の一例
- 2.1.パレタイザー
- 2.2.ドローン
- 2.3.ドライブ(Amazon)
- 2.4.自動運転トラック
- 2.5.AIチャットボット
- 3.物流ロボットの導入でサービスの利便性がさらに高まる可能性も
物流ロボットの基礎知識

物流ロボットとは
「物流ロボット」とは、物流現場の業務に携わるロボットを指します。ロボットが自動で行う業務内容は、具体的に以下の5つです。
輸送…配送センターや配送拠点へ荷物を届ける業務です。
保管…倉庫で荷物を保管し、数量や品質を管理する業務です。
荷役…荷物の積み下ろし・運搬・入出庫・ピッキング・仕分けなどの各種作業を指します。
包装…運搬する荷物の破損を防ぎ、品質を保つために、梱包材で保護する業務です。
流通加工…荷物の出荷時の検品、タグ付け、箱詰め、ラベル貼りなどの各種作業を指します。
物流ロボットを導入すると、これらの業務の作業効率が高まり、人件費削減につながると期待されています。また、業務時間外に自動対応ができることや、ヒューマンエラーの低減につながることから、生産性向上が期待できるのもメリットです。
物流ロボットが注目される背景
物流現場へのロボット導入が注目される背景として、“物流業界の人手不足”という課題が挙げられます。昨今ではネットショッピングの普及にともない、EC事業の需要が高まっている状況です。特に2020年以降は、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行により、多くの店舗型ビジネスでEC事業との連携が進んでいます。そのため、EC事業の運営に不可欠な物流業界では、依然として人材が不足する傾向にあり、現場への負担が大きくなっているのです。物流ロボットは、そんな問題の改善に役立つことから注目を集めています。
物流現場で働くロボットや最新技術の一例

パレタイザー
「パレタイザー」とは、パレットに自動で荷物を積むロボットのことです。パレットとは木材や鉄鋼でできた荷役台で、倉庫やトラックなどで荷物を載せる際に使います。荷物をまとめてパレットに積んでおくことで、より効率的に移動や保管が可能となります。物流現場にパレタイザーを導入すると、人間が重い荷物を取り扱う機会を減らせるところがメリットです。荷物を自動で整列させて積むだけでなく、指定したパターンで積む方法もあります。
ドローン
「ドローン」とは、自動的または遠隔操作によって飛行する無人機のことを指します。物流業界においては、荷物の配送にドローンを導入する動きが始まっています。各社で実証実験が行われ、ドローンで配送する安定性や安全性が調査されている段階です。ドローンを実用化できれば、ドライバーの人材不足のほか、交通渋滞や再配達による生産性の低下といった問題の解消につながると期待されています。
ドライブ(Amazon)
EC業界の大手であるAmazonでは、神奈川県川崎市の物流拠点で「ドライブ」と呼ばれる倉庫内自走ロボットを導入しています。ドライブは倉庫内を自動で走行し、本体に商品棚を載せて移動します。ユーザーから注文が入ると、該当の商品棚が自動的に判別されて運び出され、その後に梱包の工程へ進むという流れです。倉庫内でのピッキング作業の効率化に役立っています。
自動運転トラック
自動運転とは、自動車を自動的に走行させる技術のことです。ただし、現状では運転業務の一部を自動化するのみに留まり、完全な無人での自動運転は実用化に至っていません。まずは限定的な自動運転の普及を目指して、自動運転トラックの開発が進められています。物流業界への自動運転の導入によって、1名のドライバーが複数のトラックを輸送できる隊列走行の実現や、運転支援による労働環境の改善などが期待されています。
AIチャットボット
AIチャットボットとは、人工知能を搭載し、ユーザーと自動的にコミュニケーションを行うプログラムのことです。問い合わせ対応業務の効率化につながるため、物流業界でも導入が進んでいます。物流サービスでは、荷物の追跡や再配達の依頼をはじめ、消費者からの問い合わせが多い傾向にあります。これらのよくある質問にチャットボットが自動で対応することで、ドライバーやコールセンターの負担を減らせるのがメリットです。
物流ロボットの導入でサービスの利便性がさらに高まる可能性も

今回は、物流ロボットの最前線についてお伝えしました。取り上げた技術の他にも、最先端のテクノロジーが物流現場へ導入されるかもしれません。これらの物流ロボットによって、物流現場に生産性向上や人件費削減といったメリットがもたらされるだけでなく、消費者の利便性がさらに高まる可能性も考えられるでしょう。今後も物流ロボットの動きにぜひ注目してみてください。
また、緊急配送や定期配送などアウトソーシングによる効率化をお考えの方は、配送プラットフォーム「ピックゴー」のご利用をご検討ください。

