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既存システム×ピックゴーでデジタル化へのハードルを下げる!薬局DXの新しい一歩


企業名

株式会社MG-DX 様

主な事業内容

医薬品販売業のデジタルシフト支援
https://yqb.mg-dx.jp/

配送物

医薬品

課題

・薬剤師が自ら患者様のご自宅に処方薬を配送しており本来の業務が滞っていた
・スタッフ1人だと配送中に薬局を一時的に閉めなければならならず売上の損失にも繋がっていた

効果

・ピックゴーとのAPI連携により、使い慣れた既存システムからシームレスに配送依頼できるようになった
・自ら配送する精神的、物理的負担から解放された


薬局・医薬品販売業のデジタルシフト支援事業を展開する株式会社MG-DXは、薬局やドラッグストアに対するオンライン服薬指導をはじめとしたDX推進に力を入れています。


今回は、同社のオンライン服薬指導サービスである「薬急便」の中でピックゴーがどのように活用されているのか、代表取締役社長の堂前 紀郎様にお話を伺いました。

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使いやすい既存システム×配送プラットフォームでDXを促進させる


―はじめに、御社の事業について教えてください。


堂前様:弊社は、調剤薬局やドラッグストアの調剤部門のDXをサポートする事業を展開しています。具体的には、情報管理を目的としたシステム構築も実施しますが、それ以外にも現場スタッフのデジタル化のための育成にも力を入れています。調剤薬局の業界はデジタル化が未だ十分に進んでおらず、DXの一環としてシステムを構築して納品しても、現場スタッフにデジタルの知見がないゆえに使われずに放置されるというケースも少なくありません。そのため弊社では、DXに役立つシステムを構築しつつ、それを使いこなせるスタッフの育成までワンストップでコンサルティングできる体制を整えています。


―ありがとうございます。御社の事業の中で「ピックゴー」はどのように活用されていますか?


堂前様:弊社が提携している薬局から患者さんのご自宅にお薬を配送する際に、ピックゴーを利用しています。弊社サービス「薬急便」とピックゴーをAPI連携し、そのシステムから配送手配ができるようになっています。弊社サービスを使う全国の薬剤師さんが、画面から間接的にピックゴーを使っている状態です。


―薬剤師さんの中には、デジタルの知見があまりない方もいらっしゃるのではないでしょうか?


堂前様:そうですね。デジタルに慣れていない方も多くいらっしゃるので、薬局に弊社システムを導入していただく際には、「ピックゴーは荷主と配送パートナーを繋げるプラットフォーム」だということを丁寧に説明しています。そして、薬剤師さんから患者さんへ説明する内容についてもアドバイスしています。



▲「薬急便」で配送依頼する際の画面


―御社のシステムにピックゴーがしっかりと馴染んでいるようで嬉しい限りです。配送サービスにも様々なものがありますが、弊社のピックゴーを選んでくださった理由や決め手は何ですか?


堂前様:理由は多々あるのですが、ファーストコンタクトの時点から御社は他社と違いました。レスポンスが早く、営業の方も大変に丁寧で、どのようにピックゴーを利用したら弊社の事業が上手くいくかについて毎回ゴールを絵にして持ってきてくださったので信頼できると感じました。弊社の事業を深くご理解くださり、「他にはこういうケースも想定できますよね」と様々な場面を見込んでプランをご提案いただき、あらかじめ考えられる落とし穴にも言及してくれたのは御社だけでした。


ピックゴーが薬剤師さんに新しいビジネス体験をもたらした


―大変なお褒めの言葉をいただきありがとうございます。現場目線でピックゴーが解決した課題があれば、さらにお聞かせいただけますでしょうか。


堂前様:これは弊社の現場というより、弊社の顧客である薬局目線の話になりますが、オンライン服薬指導のシステムの中で配送手続きまで完結させられる体験は今までになかったと思います。薬局の中には集荷依頼の手間を避けるために、薬剤師自ら患者さんのもとに薬を届けていたところもありました。それがピックゴーであれば、システムの中でワンストップで集荷依頼ができて、最短56秒で配送パートナーが集荷に来てくれる。薬局の業務効率が一気に改善され、薬局から感謝の声がたくさん届きました。


―なるほど、薬局の中にはお薬を自らが配送していたところもあったのですね。薬剤師さんの本来の業務ではなく、非効率な状態だったのですね。


堂前様:ピックゴーを導入して、配送の心配をしなくて良くなったので心にも余裕が生まれたと聞いています。ただでさえ忙しい中で1日あたり5〜6件の配送を自ら行うのは、物理的にも精神的にも大変な負担になっていたようです。それを解決していただけました。


また患者さん側からすると、薬局やドラッグストアに行かなくても、オンラインで服薬指導を受けた上で、最短で当日中に薬を指定の場所で受け取れるのは大きなメリットだと思います。



▲配送パートナーが薬局で患者様の処方薬を集荷(イメージ)


―ありがとうございます。弊社のピックゴーが、複数の立場の方の課題を解決する一助となったのは大変に嬉しいです。ピックゴーについて予想外に良かったポイントなどはありますか?


堂前様:私個人としては、「本当にウェブでドライバーが見つかるんだ!」という素直な驚きもありました(笑)。導入前は依頼の3割でも成約しないものがあったら、それはそれで大変だなと考えていたのですが、今のところ100%成約されています。配送パートナーさんのネットワークの広さを感じました。


また、薬局は薬剤師1人でオペレーションしているケースが多く、薬を届けるには店を一時的に閉めなければなりません。するとその間に来た患者さんはお店を利用できず、売り上げもなくなってしまいます。ピックゴーを導入してからは、その状態を回避できるようになりました。


―不安を払拭でき、さらにメリットを感じていただけてよかったです。一方で、ご不満な部分やご要望はありますか?


堂前様:不満は特に思い浮かびませんが、集荷依頼の受付時間がもう少し延びたら嬉しいとの声はありますね。現在は17時が集荷依頼の締切ですが、薬局さんとしてはもう少し遅くまで受付できると嬉しいようです。このあたりは弊社のオペレーションとも関連するので、ピックゴーさんだけの話ではないですけどね。関連するところでは、例えばGPSでの配送パートナーさんのリアルタイムな位置情報が確認できれば、受付締切時間にもさらに柔軟性を持たせられるのかなと想像しています。


ピックゴーと協力して双方向型のサービスを構築したい


―御社の場合、ピックゴーで配送する品物がお薬など取り扱いに注意が必要なものですが、課題やお悩みはありますか?今後の展開の参考にお聞かせください。


堂前様:在宅医療の薬の配送は原則として夜間帯になるのですが、この配送を代行してもらえると嬉しいという声があります。特に女性薬剤師による深夜の配送にはリスクもあるので、このあたりをピックゴーで解決してくれるとさらに新しい一歩になると思います。


また最近、薬剤師の判断でオンライン服薬指導を実施できるようになりました。そこでピックゴーのサービスと連携し、例えばピックゴーの配送パートナーの方にタブレットを持参していただいて、オンラインで薬剤師が薬の説明までできると、業界の課題が大きく解決されるのではないでしょうか。


―実は弊社にもスマートシティ構想の中で、地域に密着したサービスの幅を広げる話があります。配送パートナーが配送と並行してクリーニングに出す洗濯物を回収するようなイメージでしたが、服薬指導までできると新しいサービスの形が実現できますね。
今は処方薬の配送がメインですが、違うシーンでピックゴーを活用できると思うことはありますか?


堂前様:そうですね、風邪で熱を出した患者さんには、薬だけでなくスポーツドリンクも一緒に届けるといったサービスがあって然るべきかと思います。


さらに物品を届けるだけの一方通行ではなく、双方向型のサービスがあれば面白いですね。例えば、配送パートナーの方がタブレットに情報を入力してくださって、それが患者さんのご家族に情報共有されるなど、見守り的なサービスがあっても良いかもしれません。


▲配送パートナーが患者様のご自宅へ処方薬を届けると同時に患者様の様子をご家族に共有(イメージ)


―おっしゃる通りですね。弊社としても、配送と同時に静脈物流としてモノやコトの回収を実現していくのは、自然な事業展開になりそうです。


堂前様:そう考えると、弊社と御社のサービスの親和性は非常に高いですね。薬剤師さんの効率性、店舗の費用対効果、患者さんの利便性、ただ配送をするだけではなく安心・安全を届ける……関わるすべての人の気持ちを考え寄り添うことが、私たちのテーマです。


―御社のお知恵をお借りしながら、社会にとって意義のあるサービスのあり方を模索していきたいと考えています。今後ともよろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。

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