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運送業における有給休暇の現状|管理時に理解しておくべき注意点

こんにちは。物流に関する知識をまとめたメディア「ピックゴー物流コラム」編集部です。

今回のテーマは「運送業における有給休暇の基礎知識」です。有給休暇(年次有給休暇)は、労働者が仕事をする上で得られる権利であり、その権利を制限することはできません。しかし、運送業界では長時間労働や人手不足などの課題があり、年次有給休暇の取得が困難となっている現状があります。

本記事では、運送業界で有給休暇を管理する上で押さえておきたい基礎知識や注意点について詳しく解説します。

 

なぜ、運送業では有給休暇が取りづらいのか?

運送業界においても、労働者の労働環境改善を図るために有給休暇制度が導入されています。この章では、運送業における有給休暇制度の基礎知識から、付与日数や取得に関する現状、管理の注意点について紹介しますので、ぜひご覧ください。

「休みを取りたいけど、代わりがいないから結局出勤してしまう」
そんな声を、ドライバーさんから聞いたことはありませんか?

運送業は他の業界に比べて、有給休暇の取得率が低いと言われています。その背景には、慢性的な人手不足や納期優先の現場体制など、“構造的な理由”があります。

  • 常に人手がギリギリで、誰かが休むと運行が回らない

  • 突発の荷物や再配達に対応しないと顧客に迷惑がかかる

  • ベテランと新人で業務の差が大きく、代替が難しい

 

特に中小規模の運送会社では、1人のドライバーが複数の業務を兼ねており、休まれると全体が止まってしまうケースも。「会社としては取らせたいけど、現実的に無理がある」という声も多く聞かれます。こうした“現場のリアル”を背景に、結果的に有給休暇が後回しになってしまうのです。しかしこの状況を放置すると、疲労の蓄積や離職率の上昇、そして安全リスクに直結しかねません。

管理者が押さえておきたい「有給休暇」運用の基本視点

有給休暇の仕組み自体はどの業種にも存在しますが、運送業の場合は少し事情が異なります。 勤務形態が不規則で、1日の走行距離や荷量も変動するため、管理が非常に複雑になりやすいのです。現場をうまく回すために、管理者が意識すべきなのは「制度を覚えること」ではなく、「運用を設計すること」。 つまり、“人に頼らないで管理できる仕組み”をどう作るかがカギになります。

たとえば――

  • 有給は“与える”ものではなく、“取らせる仕組みを作る”ことが管理者の役割
  • 紙や口頭での申請ではなく、スケジュールを見える化してチームで共有する
  • 「取りにくい雰囲気」をなくすために、管理者自身が積極的に取得を推進する
  • 取得予定を早めに共有し、他メンバーが協力し合える文化を育てる

 

こうした取り組みが、長期的に見て“休める職場”をつくる第一歩です。結果として、ドライバーの働き方を守りながら、無理のない運行体制を整えられます。

 

適切な有給休暇管理は、法令遵守はもちろん、従業員の健康管理や労働生産性の向上にもつながる重要項目です。

法律では、運送会社は労働者から有給休暇を請求された場合には取得を許可する義務などが取り決められています。労働者の方は、自身の権利を守る為にもしっかり確認しましょう。

 

労働者から請求があった場合には取得させなければならない

労働者には有給休暇の取得権があり、企業(使用者)は労働者から有給休暇を請求(申請)された場合は、理由を問わずに取得させる必要があります。事業の正常な運営を妨げる場合は時期を変更できますが、取得を拒否することはできません。有給休暇の取得については、事前申請を義務付けることが可能です。就業規則に記載して周知徹底を行い、急病や忌引などの場合も踏まえて事後申請のルールも定めておくと良いでしょう。

年に5日以上は有給休暇を与えなければならない

企業(使用者)は労働者に対して、年間に5日以上の有給休暇を与えなければなりません。また、労働者が有給休暇の取得を申し出た場合には、有給休暇を与える義務があります。

有給管理簿の作成が義務付けられている

企業にとって従業員の有給休暇の取得状況の管理は必須で、有給管理簿の作成が義務付けられています。有休管理簿には従業員の氏名や有給休暇の取得日数、残日数などが記載されます。また、有給休暇の付与日や使用期限など、正確な情報の把握が必要であり、このような管理を怠ると、労働基準法に抵触してしまいます。

(※2021年時点での法規制を参照)

 

運送業における有給休暇管理の効率化にも役立つ「ピックゴー」

 

ここまで有給休暇の基礎知識や管理の重要性を解説してきましたが、運送業界においても「適切な有給休暇の管理」は大きな課題の一つであることがわかりました。

有給休暇管理をはじめとした運送業界の課題解決のためには「運送業界に特化した専門サービス」が必要不可欠です。

ピックゴーの有用性とどのようなメリットが得られるのかを詳しく見ていきましょう。

 

適切な有給休暇の管理には専門分野に特化した物流ソリューションの導入が必要

運送業界では慢性的な人手不足により、労働者が希望するタイミングで有給休暇を取得できないケースも多々発生します。企業(使用者)にとっても労働者にとっても、決して望ましいことではありません。この課題を解決するためには、双方にとって適切な有給休暇管理が必須です。

そこで重要になってくるのが「専門分野に特化した物流ソリューション」の導入です。

CBcloudの提供するピックゴーは、一般貨物運送会社や個人事業主のドライバーと荷主企業をつなぐ配送プラットフォームです。軽貨物で50,000台以上(バイク・自転車含む)、一般貨物(1トン~10トン車)で2,000社以上の配送パートナーが登録している実績のあるサービスです。

ピックゴーは多数の案件から自社に適した優良案件をスムーズに受注できる仕組みや、従業員(ドライバー)の労働環境改善や運賃の適正化を図るなど、運送会社全体の業務効率化が目指せます。

(注)掲載している数値は2023年3月時点のものです。

 

ピックゴーを利用するメリット

ピックゴーは多機能かつ、使いやすいスキーム設計サービスが特徴ですが、他にも様々なメリットを享受することができます。

 
  • 高い案件単価で運行が可能

ピックゴーは荷主と協力会社を直接結びつけます。無駄な中間コストを削減し、その分を正当に還元する仕組みを構築しています。

  • 売上のアップを効率的に目指せる

ピックゴーには軽貨物から一般貨物まで幅広い配送パートナーが登録しているため、自社に適した案件がより効率的に受注できるようになります。時間をかけずにマッチした案件を受注できるようになるので、自然と売上アップにもつながっていきます。

  • 案件受注にかかるコストを削減できる

上記の効率化によって、必要以上にかかっていた工数やリソースの削減も実現できます。無駄な時間やコストを削減し、案件マッチングに注力できることで、売上UPとコスト削減の両立を叶えられるでしょう。

 

運送業界の有給休暇管理の課題とその解決策とは

運送業界のみならず、労働者が希望するタイミングで有給休暇を取得できないケースはどうしても発生してしまうものです。

従業員の人数によっては有給休暇の管理が煩雑になり、企業も労働者も有給取得を有耶無耶にしてしまいがちです。

ですが「年に5日の有給休暇の取得」はすべての企業に義務付けられていて、それを違反すると罰金が課せられるのが現状です。

その解決策として、支持されているのがピックゴーです。

有給をしっかり取れる環境は、

  • 安全運転につながる
  • 従業員の満足度が上がる
  • 採用やブランディングにも好影響を与える

というメリットをもたらします。

 

運送会社の業務対応を管理できる配送プラットフォームであり、有給管理はもちろん案件の成約や従業員(ドライバー)の労働環境改善、コスト削減など様々な課題に対応可能です。 

「休める現場」は、信頼される会社の証。 まずは、自社の配送体制の中に“余裕”を作るところから始めてみませんか?

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