
RFIDは2025年以降急速に普及する?物流現場の新技術をチェック!
こんにちは。物流に関する知識をまとめたメディア「ピックゴー物流コラム」編集部です。
2025年、デジタル化によって物流現場が大きな変化を遂げるといわれています。
その背景にあるのは、「RFID」と呼ばれる新技術の登場です。
RFIDとは、従来のバーコードに代わるICタグのこと。
読み取りの利便性が高いのがメリットで、コンビニチェーン各社が2025年を目処に全商品への導入を発表したことで、注目を集めました。
今回は、そんなRFIDの基礎知識や、物流現場での活用事例をご紹介します。
物流業界の動向をチェックしている配車ご担当者様は、ぜひご一読ください。
RFIDの基礎知識

RFIDとは
RFIDとは、非接触での読み取りと書き込みが可能な、ICタグのことです。
「Radio Frequency Identification(無線自動識別)」を略してRFIDと呼ばれています。
RFIDは、電波を使ってタグの読み取りと書き込みを行うのが特徴です。
通信可能な範囲は最大20メートルほどで、スキャナーから離れた場所にあるタグでも問題なく読み取れます。
この技術を活用することで、物流現場の業務効率化を実現できると期待されています。
バーコードとの違い
従来の物流現場では、主に「バーコード」が用いられていました。
バーコードは、ICタグと同じようにスキャナーで情報の読み取りを行います。
一方で、バーコードを読み取るにはスキャナーを数センチメートルの距離まで近づけなければならないのが、大きな違いです。
また、バーコード部分に汚れなどが生じると、読み取りに支障が生じてしまいますが、ICタグではその心配がありません。
1回のスキャンにつき1つのバーコードしか読み取れない点も、ICタグとの違いといえるでしょう。
RFIDのメリットとデメリット

RFIDのメリット
荷物を開梱する必要がない
RFIDは電波で通信を行うため、タグの付いた物が箱の中に入っているような場合でも、読み取りのためにいちいち開梱して取り出す必要がありません。
箱を開けずに中のタグをまとめてスキャンできるので、無駄な作業を省くことにつながります。
物流現場での作業効率が高まるのがメリットです。
一括での読み取りが可能
RFIDは一般的なバーコードの読み取りとは異なり、一括での読み取りにも対応しています。
1回のスキャンで複数のタグをまとめて読み取れるのがメリットです。
大量のタグを読み取る作業も、従来と比べて短時間で済ませられます。
倉庫のように、数多くの品物を取り扱う場所でも役立ちます。
手が届かなくても読み取れる
RFIDは通信可能な範囲が広く、遠い場所や高い場所などのような、手の届かない位置にあるタグもスムーズに読み取れます。
読み取りのために荷物を運んだり、降ろしたり、元の位置へ戻したりする手間は不要です。
また、タグの位置がわかりにくい大型の品物の読み取りでも、手間取る心配がありません。
RFIDのデメリット
導入コストが高い
RFIDには多くのメリットがありますが、現状では導入コストが高い傾向にあります。
RFIDを利用するには、品物に付けるICタグのほかに、専用のスキャナーやPCなどの機器も必要となります。
費用面の負担が大きいことから、現段階では導入が難しいケースも少なくありません。
作業ルールが必要
万が一、何らかの原因によってICタグの情報を読み取れなかった場合には、どのタグに問題があるのか特定しにくいというデメリットがあります。
こうしたトラブルに備えて、適切にタグを管理するためのルールが必要です。
導入後は、新たにRFIDに適した作業手順を検討することになるでしょう。
物流現場におけるRFIDの活用事例

在庫管理
在庫管理では、入出庫の情報を正確に把握するために、多くの場合はバーコードによる管理が行われています。品物の品目や数量などのデータを記録に残すためです。
そんな在庫管理にRFIDを導入すると、ICタグを効率的にスキャンすることで、作業時間の削減が期待できます。
さらには、在庫管理システムと連携させることで情報を一元管理し、全体的な業務効率化を実現できる可能性もあります。
検品
検品作業では、入出庫する品物の品質や状態に加えて、品目や数量に誤りがないかをチェックします。
伝票と照らし合わせながら確認を行い、正確さが求められる作業です。
RFIDを活用した検品では、品物がダンボールに入った状態でも、そのまま品目や数量を確かめられます。
大量のダンボールが積まれた中から、特定の品物の位置を調べて、手早く探し出すといった作業も可能です。
新技術のRFIDが物流現場でも導入間近に!

従来のバーコードに代わる新技術「RFID」についてお伝えしました。
RFIDは、一括での読み取りが可能で、かつ読み取り可能な範囲が広いことから、物流現場の業務効率化につながると期待されています。
現状では導入コストの高さがハードルとなっているものの、冒頭でお伝えした通り2025年の実用化が待たれている状況です。
今回ご紹介したRFIDのほかにも、物流業界には次々と新たなサービスが登場しています。
例えば、配送プラットフォームの「ピックゴー」を利用することで、配車業務の効率化が可能です。
新技術の動向を押さえて、物流業界での業務にお役立てください。

