
物流システムの種類を紹介!選ぶ際のポイントとは?
目次[非表示]
- 1.物流システムとは?
 - 2.物流システム導入のメリット
 - 3.物流システムの課題
 - 3.1.導入にあたってのコスト
 - 3.2.人的資源と現場の理解
 - 3.3.メンテナンスとセキュリティ対策
 - 4.物流システムの種類
 - 4.1.倉庫管理システム(WMS)
 - 4.2.在庫管理システム
 - 4.3.配送管理システム(TMS)
 - 4.4.運送管理システム
 - 4.5.ピッキングシステム
 - 4.6.EDI
 - 5.物流システムの選び方のポイント
 - 5.1.目的を明確にする
 - 5.2.導入形態から選ぶ
 - 5.3.業界に特化しているか確認
 - 6.ピックゴーを活用した物流面からのビジネス支援
 
こんにちは。物流に関する知識をまとめたメディア「ピックゴー物流コラム」編集部です。
物流システムは、生産者から消費者まで製品を引き渡す流れを効率的に管理するために必要です。
この記事では、主要な物流システムの種類や特徴を解説し、物流システムを選ぶ際のポイントも3つに分けて紹介します。
物流システムとは?

物流システムとは具体的に何を指すのでしょうか?まずは、物流のもつ「物流5大機能」と呼ばれる下記の機能について紹介します。
輸送
保管
荷役
包装
流通加工
これらのプロセスが物流の主な機能です。
これらの5大機能を統合した、あるいは各領域でより効率的で最適なプロセスを実現するためのシステムを物流システムといいます。
物流には、商品を輸送するだけでなく、多くの工程が必要です。
現代では、注文した商品がスケジュール通りに安全に届くことが消費者には当たり前になっており、サービスの質が消費者の満足度に大きく影響します。
消費者から信頼を得るためには、商品自体の品質を向上させるだけでなく、これら5つのプロセスを最適化し、スムーズな物流を確立することが不可欠です。
そのために物流システムが存在し、各工程を部分的に、または全体的にシステムで管理することで、物流全体の品質を向上させることができます。
物流システム導入のメリット
ここからは物流システム導入のメリットを具体的に見ていきましょう。
業務の効率化
もともと人が担っていた業務をデジタルに置き換えていくことで、品質の向上と時間短縮を狙うことができます。
人力で行っていた業務を削減できれば、人手不足の解消や業務遂行のスピード改善にもつながるでしょう。
コストの削減
物流システムの導入により、発送から納品までの輸送、倉庫での入出庫、在庫状況など各工程の管理を正確に行うことができます。
適正在庫を維持することで廃棄ロス・不必要な仕入れも軽減できますし、配送ルートを最適化すれば無駄な移動や運行を防ぐことにもつながります。
サービス品質の向上
リアルタイムで商品の状況が把握できるため、消費者からの問い合わせなどに、すぐさま対応できます。
物流システムを導入することで、物流品質が向上し、商品自体の価値が高まり、結果として顧客の満足度も高めることにつながります。
また人為的ミスの発生を抑制できれば、企業の信頼性も向上するでしょう。
物流システムの課題

これまで物流システムの概要・メリットについてご説明してきましたが、適切に実施するための課題についても紹介いたします。
・導入にあたってのコスト
・トレーニングと人的資源
・メンテナンスとセキュリティ対策
という観点から物流DXの課題を見ていきましょう。
導入にあたってのコスト
倉庫管理、在庫管理、ピッキング…どんな種類の業務であっても新たにシステムを導入するには費用が発生します。システムの種類ごとに相場が異なるため、じっくりと比較したうえで自社の課題解決に貢献できるものを選ぶことが重要です。
また、どんなシステムを導入する場合においても既存の業務体制からの変更が生じます。
事業ごとのカスタマイズやデータの移行に関しても、一定の工数がかかることは認識しておくべきでしょう。実態に即した、きめ細やかな対応がスムーズな導入のカギと言えます。
人的資源と現場の理解
新しいシステムを効果的に活用するためには、現場で働く従業員の理解が不可欠です。
適切なトレーニングや作業中のサポートが提供されない場合、従業員がシステムを活用するスキルを身につけられず、結果として生産性が落ちるリスクがあります。
また各種システムの導入にあたっては社内の調整のみならず、顧客や取引先との連携も必要になる場合があります。
導入時の混乱を避けるためにも、あらかじめ入念に周知・準備しておきましょう。
メンテナンスとセキュリティ対策
物流システムを適切に稼働させるために、定期的なメンテナンスとサポートが必要です。
これにはシステムのアップデート、障害対応、セキュリティ対策などが含まれます。
セキュリティ対策が不足していると、データ漏洩やサイバーセキュリティ攻撃に対処するためのコストが増加する可能性があります。
導入して終わり、ではなく継続的な取り組みが必要であることを認識しておきましょう。
物流システムの種類

物流の流れを効率化および最適化する物流システムには複数の種類があります。
そこで、下記の代表的な物流システム6種類を紹介します。
倉庫管理システム
在庫管理システム
配送管理システム
運送管理システム
ピッキングシステム
EDI
倉庫管理システム(WMS)
倉庫管理システム(WMS)は、倉庫内の物品の受け渡しや移動を管理し、在庫状況や入出庫履歴をリアルタイムで把握することができるシステムです。
WMSは、受注情報や在庫状況をもとに、出庫指示や搬送指示を出せます。
また、棚卸しや品質管理など、倉庫にかんするあらゆる作業を効率化・最適化するための機能が搭載されています。
WMSを導入することで、倉庫管理に関するヒューマンエラーや在庫過剰・在庫不足といった問題を防止できます。
また、リアルタイムでの情報共有により、在庫状況の把握や在庫の回転率の向上、在庫の最適化が可能です。
WMSの導入により、倉庫内の物流プロセスのスムーズな運用が実現でき、物流コストの削減につながることが期待されています。
在庫管理システム
在庫管理システムは、企業の在庫管理を効率化するためのシステムです。
このシステムは商品や部品の在庫状況をリアルタイムで管理し、在庫の入出庫履歴や在庫数を把握できます。
在庫過剰や在庫不足などの在庫管理の問題を解消することができるため、企業の業務プロセスを効率化し、コスト削減につながります。
在庫の見える化によって在庫状況を正確に把握することができるため、商品の納期を正確に把握し、物流プロセスをスムーズに運用可能です。
在庫管理システムの導入により、企業は生産性を向上させ、顧客サービスの向上につながることが期待できます。
配送管理システム(TMS)
配送管理システム(TMS)は、物流業務の輸送プロセスを効率化し、コスト削減を目的としたシステムです。
輸送計画の立案・車両の割り当て・輸送状況の監視などの業務を行えます。
積荷最適化機能により、積載容積や重量を最適化して運搬効率を高めることができます。
TMSでは、トラックやドライバーの適正な割り当て、点検スケジュールや整備履歴の管理も行えます。
また、サプライチェーンマネジメント(SCM)システムとの連携も可能であり、IoT技術の進化により、トラックやコンテナの情報共有や状態監視ができるようになっています。
TMSを活用することで、スムーズな物流業務の実現だけでなく、トータルコストの削減や顧客サービスの向上にもつながります。
運送管理システム
運送管理システムは、車両の運行管理を効率化するためのシステムです。
主に、車両のスケジュール管理・運行ルートの最適化・運行状況の把握・ドライバーの勤怠管理・車両の整備管理・車両の燃費管理などを行うことができます。
また、車両の位置情報をリアルタイムで把握できるため、交通事故や渋滞による遅延を早期に把握して運行計画の修正が可能です。
運送管理システムの導入によって車両の稼働率や運行効率が向上し、コスト削減につながることが期待されます。
また、車両の安全性向上やドライバーのモチベーション向上にもつながるため、企業のイメージ向上にもつながります。
ピッキングシステム
ピッキングシステムは、物流システムのなかでも重要な役割を担っています。
このシステムによって商品の出荷準備に必要な在庫品の選別や集約を自動化することで、効率的な出荷作業が可能になります。
従来の手作業に比べて作業時間の大幅な短縮ができ、また正確性の向上や作業員の負担軽減も期待できます。
また、バーコードリーダーやRFIDなどの自動認識装置と連携させることで、より正確かつ迅速な作業が可能です。
ピッキングシステムは、物流業務において重要な役割を果たすだけでなく、コスト削減など、さまざまなメリットがあるため、現在では多くの企業が導入しています。
EDI
EDIは、電子データ交換(Electronic Data Interchange)の略称で、企業間で取引情報を電子的にやり取りするためのシステムです。
EDIを導入することで、紙媒体を使った伝票の作成や手作業による入力作業を削減できます。
また、情報の受け渡しにかかる時間を短縮し、誤りの発生や情報漏洩のリスクを低減できます。
EDIによるデータの送受信は決められたフォーマットに従って行われ、自動化が進んでいるため、効率的な取引が可能です。
EDIは、物流業務の一部である輸送・倉庫管理・在庫管理・発注などの業務において広く利用されています。
特に、大量のデータを扱う場合や、複数の企業間での取引が多い場合には、EDIの導入によって業務プロセスの改善やコスト削減が期待できます。
物流システムの選び方のポイント

便利な物流システムを選ぶ際には、自社に適しているかを理解しておくことが重要です。
そこで、選ぶ際の参考となるように、下記の3つのポイントについて紹介します。
目的を明確にする
導入形態から選ぶ
業界に特化しているか確認する
目的を明確にする
物流システムを導入する前に、まずは目的を明確にすることが重要です。
物流システムにはさまざまな種類があり、目的によって必要な機能や性能が異なるため、何を求めるのかを導入前に明確にしておきましょう。
たとえば、在庫管理状況を改善するために導入する場合、在庫状況のリアルタイムな把握や在庫レベルの自動制御機能が必要です。
一方で、配送業務の効率化を目的とする場合は、配送ルートの最適化や配送状況のリアルタイムな把握、輸送費用の計算機能などが必要です。
目的を明確にすることで、どのような機能や性能が必要なのかを把握でき、自社に最適な物流システムを選ぶことができます。
導入形態から選ぶ
物流システムを選ぶ際には、導入形態を考慮することが重要です。
システム導入にはクラウド型やオンプレミス型などの選択肢がありますが、それぞれにメリット・デメリットがあります。
クラウド型は、導入・運用コストが低く、インターネットに接続できる環境があれば、利用者はいつでもどこでもアクセスが可能です。
一方、オンプレミス型は専用サーバーで動作するため、システムのカスタマイズが自由にでき、利用者自身でセキュリティ管理ができます。
導入形態の選択は、企業の事業規模や情報セキュリティポリシー、業務内容によって異なります。
必要な機能やシステム運用の負荷、コストなども加味して、最適な導入形態を検討することが求められます。
業界に特化しているか確認
物流システムを選ぶ際の重要なポイントとして、業界に特化しているかどうかを確認することが挙げられます。
業界に特化した物流システムは、その業界に特有の機能や課題に対応する機能を備えているため、効率的な物流管理が可能です。
たとえば、食品業界では、商品の賞味期限や温度管理が重要な課題であるため、その管理に特化した物流システムが必要とされます。
また、医薬品業界では、厳格な品質管理や個別の荷姿管理が必要なため、そのような機能を備えた物流システムが必要です。
業界に特化した物流システムを導入することで、効率的かつ迅速な物流管理を実現し、コスト削減やサービス向上につながることが期待されます。
ピックゴーを活用した物流面からのビジネス支援
物流課題の解決に貢献する、ピックゴーで提供している物流ソリューションの特徴を一部ご紹介します。
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