
運送業とは?個人で開業するときに押さえておきたいポイント
こんにちは。物流に関する知識をまとめたメディア「ピックゴー物流コラム」編集部です。
みなさんは、「運送業」と聞くとどのような仕事を思い浮かべますか?漠然と、「荷物を配送する仕事」というイメージが湧く方も多いでしょう。しかし、運送業は複数の種類に分けることができ、それぞれに異なる定義があります。
今回は、運送業の種類や取り巻く現況など、運送業の基礎知識を解説します。また、運送業の中でも、個人で開業する際に適している事業と、開業時に押さえておきたいポイントについてもご紹介します。
目次[非表示]
- 1.運送業の基礎知識
- 1.1.運送業とは?
- 1.2.運送業を取り巻く現況
- 1.3.運送業の中で軽貨物運送が注目を浴びる理由
- 1.4.宅配の需要が増加し続けている
- 1.5.他の運送業よりも開業しやすい
- 2.運送業のドライバー注目の配送プラットフォーム「ピックゴー」
- 2.1.配送プラットフォームとは?
- 2.2.軽貨物運送を開業するなら、今がチャンス!
運送業の基礎知識
運送業とは?
運送業とは一般的に「貨物自動車運送事業」のことを指します。他人からの依頼で、運賃をもらい荷物を車両で運ぶ事業です。運送業は次の3種類に分けられます。
- 一般貨物自動車運送業
軽自動車以外のトラックで、複数の荷主の荷物を運びます。
- 特定貨物自動車運送事業
軽自動車以外のトラックで、特定の1社の荷物を運びます。
- 貨物軽自動車運送事業
貨物軽自動車もしくは125cc以上のバイクで、荷主の荷物を運びます。
運送業を取り巻く現況
- ドライバーが不足している
現在、運送業ではドライバー不足が顕著です。貨物自動車運転手(パート含む)の有効求人倍率は2.75。全職業平均(パート含む)の有効求人倍率1.35の2倍以上となっています。
また、運輸・郵便業併せての欠員率は5.7%。欠員率とは、常用労働者数に対する未充足求人の割合のことです。欠員率が高ければ高いほど、常勤の従業員が足りていないといえます。
全産業平均の欠員率は3.1%なので、運輸・郵便業の欠員率は全産業の約1.8倍ということになり、平均を上回った欠員が起きていることがわかります。
※いずれも2019年5月1日時点の数値
- ドライバーが高齢化している
運送業ではドライバーの高齢化も目立ちます。全産業の平均年齢42.9歳に対して、大型トラック運転手は48.6歳、中小型トラック運転手は45.9歳と、高い数値を示しています。
※いずれも2018年時点の数値
現在の運送業界は慢性的な人材不足と高齢化にあり、少ないドライバーに業務上の負担がかかっているといえます。
【出典】
厚生労働省 トラック運転車の長時間労働改善に向けたポータルサイト「統計からみるトラック運転者の仕事」
運送業の中で軽貨物運送が注目を浴びる理由
人材不足や高齢化が課題となっている運送業ですが、近年は「今後需要が高まる事業」としての認識が広がっています。中でも注目を集めているのが、軽トラックや軽バンで運送を行う軽貨物運送です。なぜ今軽貨物運送が注目を集めているのか、解説しましょう。
宅配の需要が増加し続けている
小回りが利くため、宅配に向いているとされる軽貨物車両。現在、宅配の需要増に伴って、軽貨物運送の需要も増加しています。
国土交通省によれば、2018年度の宅配便の取り扱い実績は、43億701万個で過去最高を記録しました。取り扱い実績は、2015年から4年連続で増え続けており、その背景にはEC(ネット通販)市場の拡大があります。スマートフォンの発展や電子決済の普及とともに、EC市場は今後も更なる拡大が見込まれており、それに伴い宅配便の需要も引き続き増加していくと予想されます。
他の運送業よりも開業しやすい
軽貨物運送は開業費用が比較的リーズナブルなため、他の運送業よりも開業しやすいとされています。開業時に購入が必要な物品が少なく、最低でも軽貨物車両1台と駐車場が確保できれば開業可能です。より出費を抑えたい場合は、リース車両で開業することもできます。また、他の運送業で必要な登録免許税も不要です。
さらに、開業は届出制のため、書類に不備がなければ届出当日から開業できます。他の運送業は許可制なので、当日に開業というわけにはいかず、許可が下りるまで待機となります。
そして軽貨物車両は普通自動車免許で運転できるので、新たに免許を取る必要もありません。たとえば、一般貨物自動車運送業のドライバーとして運転するケースでは、その車両に応じた免許が必要になります。
運送業のドライバー注目の配送プラットフォーム「ピックゴー」
ご説明した通り、軽貨物運送業は比較的開業しやすい事業です。とはいえ、初めて独立するドライバーの方や、副業などでドライバー業に新規参入する方の場合、手続きや開業後の運営に不安を感じることもあるでしょう。そんな方々におすすめなのが、「配送プラットフォーム」です。
配送プラットフォームとは?
配送プラットフォームとは、荷物を送りたい荷主と、荷物を届けたい軽貨物ドライバーを直接結びつけるサービスです。受注・発注をデジタル化することで、荷主が緊急の配送を依頼したいときに、すぐにドライバーを探せる仕組みになっています。
一方ドライバーは、配送した後、空の状態で走っている間にも仕事を得ることができます。
配送プラットフォームの中でも、特におすすめなのが「ピックゴー」です。全国で配送パートナーは軽貨物で50,000台以上(バイク・自転車含む)、一般貨物(2トン~10トン車)で2,000社以上が登録しており、日本最大級の規模を誇ります(2023年3月時点)。
荷主にとって使いやすいシステムのため非常にマッチングしやすく、マッチング成功率は平均99.2%です(2021年8月時点)。
ドライバーにとっての大きなメリットは、適正化された報酬が得られることです。依頼主がドライバーと直接つながることで、運送会社による中抜きの排除が実現されています。
また、受取人からの評価制度が導入されているため、評価が上がれば指名を受けやすくなります。頑張りが評価に反映されるので、ドライバーのモチベーションアップにつながります。
さらに、車両を持っていない人には、お得なリース制度「ピックゴー カーリース」を用意しています。首都圏限定(東京、神奈川県、埼玉県、千葉県)で、新車を3万1800円(税別)からリースできるため、初期費用を大幅に抑えることが可能です。リース車両は、PickGo以外の他社で受けた配送作業にも使用できるので、仕事の幅も広がります。
そして、開業に必要な黒ナンバーを代理取得してくれるので、自ら運輸支局や軽自動車検査協会に出向く必要もありません。面倒な手続きが不要なので、時間や手間を省くことができます。
軽貨物運送を開業するなら、今がチャンス!
2020年以降、新型コロナウィルスの影響で企業間配送は減少しました。しかしドライバー不足という業界課題は変わらず、今回解説した通り運送業界の需要は高まる傾向。今後ますます発展していく中で、業界内の競争も激しくなっていくことが予想されます。開業するなら、まだ人手が少なく、豊富な案件がある今のうちに始めると良いでしょう。
特に、今回ご紹介した軽貨物運送は、他の貨物運送業に比べて簡単に開業できます。
加えて、「ピックゴー」のような配送プラットフォームを利用すれば、さらに初期費用を節約できる上、手続きを簡略化させることが可能です。業界の需要が上向いているこのチャンスを逃さず、ぜひ軽貨物運送の開業にチャレンジしてみてください。