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ピックゴーのトラック案件って?運送会社が知っておきたい実態と使いどころ

トラックで走れる仕事を探しているとき、「ピックゴー」という名前を見かけたことがある運送会社も多いのではないでしょうか。

軽貨物のイメージが強い一方で、「トラック案件は実際にあるのか」「登録しても使えるのか」と判断を保留にしたままになっているケースも少なくありません。

新しいサービスは良さそうに見えても、自社の車格や稼働スタイルに合うかどうかは別の話です。特にトラック運送では、時間帯や単価、既存の定期便との兼ね合いなど、簡単に試せない要素も多くあります。

この記事では、ピックゴーのトラック案件について、宣伝ではなく判断材料として整理していきます。どんな案件があり、どんな使い方をしている運送会社が多いのか。自社にとって「見る価値があるのか」を考えるための情報を、運送会社目線でまとめました。トラック案件の選択肢を広げたい方は、ひとつの参考として読み進めてみてください。


ピックゴーにトラック案件は本当にあるのか

軽貨物のイメージが強い理由

ピックゴーは、サービス開始当初から軽貨物ドライバーの利用が多く、メディア露出や事例紹介でも軽貨物の話題が先行してきました。そのため、「ピックゴー=軽貨物」という印象を持っている運送会社は少なくありません。

ただし、現在はトラックの運送会社が3000社以上登録するまでのサービスへと広がっております。2024年問題や物流全体の需要構造が変わるなかで、軽貨物だけでは対応しきれない案件が増え、トラックを前提としたスポット・チャーター需要が確実に広がってきているからです。

 

実際にはトラック案件が増えている背景

近年、荷主側では「必要なときに、必要な台数だけ、確実に運びたい」というニーズが強まっています。定期便だけでは吸収しきれない波動や、繁忙期・突発案件への対応として、トラックを使ったスポット輸送やチャーター輸送の需要が増えています。

こうした背景から、ピックゴー上でもトラック案件は徐々に増えています。「軽貨物しかない」という状況ではなく、トラック運送会社が活用できる案件が流れているのが現状です。


ピックゴーで扱われているトラック案件の種類

2tトラック案件の特徴

2tトラック案件は、都市部や近郊エリアを中心に、比較的短〜中距離のスポット配送が多い傾向があります。時間指定がある案件や、荷主側の急な出荷対応として発生するケースも多く、定期便の合間に組み込みやすいのが特徴です。

日中の空き時間や、午前・午後どちらかだけ空いている車両を活かしたい運送会社にとっては、現実的な選択肢になりやすい車格だと言えます。

 

4tトラック案件の特徴

4tトラックは、中距離チャーターや時間制まで多くの案件が掲載されています。ややボリュームのある案件や卸売り・倉庫でのパレット貨物案件で使われることが多くなります。定期便が埋まりにくい時間帯や、特定日だけ発生する臨時輸送としてのニーズもあり、スポットでも比較的まとまった売上を見込めるケースがあります。

「4tは定期でないと動かしづらい」と感じている運送会社でも、条件が合えば補助的に使える場面があります。

 

大型トラック案件の傾向

大型トラック案件は、数としては多くありませんが、条件通りに動かせる運送会社も少ないため、案件の条件に合う際は有効に活用することをおすすめします。定期便の復路が空いてしまう日や、突発的に大型が必要になるタイミングでスポット的に発生するため、「常時使う」というよりも、選択肢として持っておく価値がある案件です。

建材、精密機器、冷凍・冷蔵などの特殊案件

またピックゴーは、全国13万以上の多種多様な荷主企業が登録しており、建築建材・食品・医薬品など、車両設備や取り扱いノウハウが求められる案件も多く存在します。

こうした案件は、対応できる運送会社が限られるため、条件が合えば自社の強みを活かしやすい分野でもあります。一般案件との差別化を考えている会社にとっては、チェックしておきたいポイントです。さらにスポット・チャーターだけでなく、定期配送の案件も常時掲載されているので、安定的に運行をしたい運送会社も案件を探してみるのは非常に有効です。

 

トラック案件の時間帯・距離・単価の考え方

スポット案件が中心になる理由

ピックゴーのトラック案件は、定期便よりもスポット案件が中心になります。
これは、荷主側が「定期ではないが確実に運びたい」場面で利用するケースが多いためです。

運送会社側にとっても、既存の定期便を崩さずに使えるという点で、スポット中心の構造は相性が良いと言えます。

 

時間帯の傾向と狙いどころ

24時間365日利用ができるピックゴーだからこそ、早朝や夜間、または当日の緊急便平日昼間など定期便と被りにくい時間帯の案件も多い傾向があります。

すでに定期便を持っている運送会社ほど、「空いている時間帯だけ使う」という考え方で見ると、活用のイメージがしやすくなります。

 

単価やコスト

ピックゴーを運営するCBcloudは「届けること」の価値を上げる考えのもと、数々の取り組みを行っています。一般貨物案件でも、全国一律で高水準の運行タリフで運営しています。
多重下請け(庸車)を排除し、ムダな中間コストを削減。その分を正当に協力会社に還元する仕組みを構築しています。

また初期費用・月額費用も不要で、リスクなく始められるのも大きな特徴です。

 

トラック運送会社がピックゴーを使うメリット

空車・帰り便対策としての活用

動かしていない時間や帰り便が空になる時間は、そのまま売上機会の損失になります。ピックゴーは、そうした隙間時間に合う案件を探すための選択肢として活用されるケースが多く見られます。

 

営業せずに案件を比較できる点

電話やFAX、紹介に頼らず、条件を見て判断できる点は大きな特徴です。営業に時間を割けない中小の運送会社にとって、「案件を見るだけで比較できる」仕組みは負担を減らす要素になります。

 

定期便を守りながら使える理由

ピックゴーは、定期便の代わりになるものではなく、あくまで補完的な存在として使われることが多いサービスです。メイン業務を守りつつ、余力のある部分だけを使うという考え方が現実的です。

実際の協力会社はどう使っているのか

事例01 : 有限会社Dream KEI(東京都):保有車両数:20台

空車率65〜75% → 稼働率90%超へ!
隙間時間の有効活用で、車両が
常に稼働する体制を実現

導入前の課題

  • 1日の稼働スケジュールに“隙間時間”が多く、空車率は約65〜75
  • 車両を持っていても稼働が安定せず、収益のムラが大きかった

導入のきっかけ

  • ピックゴーの「空いた時間を有効活用できる仕組み」に共感
  • 自社の稼働率改善新しい案件獲得チャネルとして導入

導入後の成果

  • ピックゴー経由の案件活用で空車率がほぼゼロ
  • 現在では約90%以上の時間が稼働で埋まり、収益が安定化
  • ドライバーのモチベーションも向上し、柔軟な働き方が実現

事例02 : SAKAE株式会社(神奈川県):保有車両数:50台

コース単価が平均1.5倍にアップ!
若手中心チームがデジタルで新しい配送スタイルを実現

導入前の課題

  • 単価が低く、車両1台あたりのコース単価が上がらない
  • 既存の定期案件では収益が頭打ち

導入のきっかけ

  • コース単価を上げたい」という目的でピックゴーを導入
  • 空き時間を活用しながら、新しい受注ルートを広げる狙い

導入後の成果

  • ピックゴー経由の案件でコース単価が平均1.5倍に向上
  • 隙間時間にチャーター案件を柔軟に組み込めるようになり、配車ロスを削減
  • 長距離便の戻り便確保にも成功し、収益効率がさらに改善
     

登録前によくある不安と疑問

Q. ピックゴーに登録するメリットは何ですか?

ピックゴーに登録する最大のメリットは、営業をしなくても案件情報を確認できる点にあります。電話やFAX、紹介に頼らず、空き時間や車格に合う案件を自分で選べるため、配車の自由度が高まります。また、スポット・チャーター案件だけでなく、条件に合えば定期配送の案件を検討できるのも特徴です。

Q. 登録には費用がかかりますか?

登録にかかる初期費用や月額費用はありません。アカウントを作成しただけで費用が発生することはなく、実際に案件を受注して運行した分だけが報酬対象になります。そのため、「まずは案件を見て判断したい」という運送会社でも、リスクなく登録できます。
 

Q. 支払いはいつですか?

お支払いは1か月のご運行まとめてのお支払いとなり、月末締めの翌月末日支払いとなります。
 

Q. 利用運送や業務委託でも登録できますか?

登録できません。当サービスは利用規約に基づき、再委託(2次請け、3次請け)を禁止しております。自社車両・自社ドライバーでの運行が必須となっております。

まとめ|トラック案件を探すなら選択肢の一つとして知っておきたい

ピックゴーは、トラック運送会社にとって空車や稼働のムラ、帰り便といった日々の悩みに対して、現実的な選択肢を増やしてくれる仕組みです。

定期便を軸にしながら、余力のある時間や車両だけを使う、繁忙期や突発対応はもちろん、利用する中で利益の柱の1つになっている運送会社があるのも事実です。そうした使い方をしている運送会社が増えているのも、その柔軟さが理由です。

登録したからといって、すぐに走る必要はありません。案件を閲覧し、気になったときだけエントリーしてみる、という活用もできます。

トラック案件の可能性を広げたいと考えているのであれば、ピックゴーは一度見ておいて損のないサービスです。自社のスタイルに合うかどうかを、無理のない距離感で確かめてみてください。その先に、これまでとは少し違う稼働の組み方が見えてくるかもしれません。


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