
横持ちとは?縦持ちとの意味の違いや発生原因、回避する方法
こんにちは。物流に関する知識をまとめたメディア「ピックゴー物流コラム」編集部です。
「横持ち」という物流用語を聞いたことがないでしょうか。横持ちは余分な工数がかかるため、基本的には作業工程のなかで避けるべき作業です。同時に、事前に対策を講じていなければ回避するのが難しい問題でもあります。
こちらでは、横持ちの意味や基礎知識、生じやすい状況や回避方法、横持ちを回避するためにおすすめしたい配送マッチングサービスについてお話しします。利益を最大化したい配送ご担当者様は参考としてお読みください。
目次[非表示]
- 1.横持ちに関する基礎知識
- 1.1.横持ちとは?
- 1.2.縦持ちとの違い
- 1.3.横持ちの依頼が必要になる主なケース
- 2.横持ちが生じやすい状況と回避方法
- 2.1.横持ちが生じやすい状況
- 2.2.横持ちの主な回避方法
- 3.横持ちを避けたいときに便利な配送プラットフォーム「ピックゴー」
- 3.1.配送プラットフォームとは?
- 3.2.ピックゴーの特徴
- 4.配送業には無駄な横持ちを避ける取り組みが求められる
横持ちに関する基礎知識
横持ちとは?
横持ちとは、最短距離で直送するのではなく、拠点を経由する配送方法のことです。簡単にいえば、寄り道する輸送を意味します。経由する拠点として、物流センター、生産拠点、倉庫、工場、営業所、住居、店舗などが挙げられます。経由する拠点では、荷物の積み替えを伴う場合が一般的です。直接目的地へ向かう場合とは異なり最短距離でないため、費用や時間がかかりやすい点が特徴です。
縦持ちとの違い
横持ちとは対となるのが「縦持ち」という言葉です。「縦持ち」とは、高層ビルなど高い建物内の上下移動のことを指します。エレベーターを利用できる場合もありますが、階段を使用して人力で荷物を移動するケースもあります。横持ちとは、荷物の移動方向が異なることが、語源です。
横持ちの依頼が必要になる主なケース
基本的に、横持ちは無駄が多く、可能な限り避けたい配送です。しかし、物流においては横持ちがやむを得ず発生することがあります。
横持ちが発生する代表的なケースが、繁忙期です。大幅な注文増加により、物流拠点間を移動する車両が足りなくなり、横持ちしなければ対応できないケースもあります。店舗間の在庫を調整して、欠品を防ぎたい時も横持ちを行うのが一般的です。
横持ちが生じやすい状況と回避方法
横持ちが生じやすい状況
- 物流拠点の機能が分散している
横持ちが生じる代表的な状況が、物流拠点の機能が分散している場合です。生産拠点から別の配送センターへ荷物を移動させなければならない、また、生産後に中通貨工を別の拠点で行う、といった状況は代表例です。1つの拠点で作業が完結しないため、拠点間の移動が必要になります。
- 大量の荷物の運搬が必要になる
1つの倉庫に保管できる荷物の量には限界があります。倉庫の物件は一般的な荷物の量を想定し、設計・選択されていますが、想定外の荷物の量により別の倉庫が必要になるケースは十分に考えられます。特に、繁忙期などは荷物の量か多くなる時期です。必然的に各倉庫に商品を配送する手間が生じ、横持ちの作業が必要になります。
- 使用中の車両で運搬できない
車両や交通の問題によって横持ちが必要になる場合があります。配送先周辺の道によっては、道幅の成約によって大型トラックが入り込めない場合があります。そのため、当該の場所に進入可能な別の小型トラックに積み替えることは少なくありません。また、配送経路で渋滞が起きている場合、別の車両で荷物を引き取って配送することがあります。
横持ちの主な回避方法
- 物流拠点の機能を集約する
横持ちを回避するひとつの方法が、拠点機能の集約です。
例として、生産拠点から直接発送できるようにすると、配送のため別の拠点に荷物を運ぶ必要はありません。このように、可能な限り1つの拠点に多くの機能を集約させると、無駄な移動が減ります。基本的に、物流拠点を少なくすると、横持ちが減りやすいと考えられています。
現状、拠点が分散している場合は機能集約のためにコストがかかります。しかし、機能集約によって横持ちが減れば、コストを削減により回収可能です。機能集約によって削減できるコストをシミュレーションし、回収できる見込みがあるようであれば、投資を検討しましょう。
- 余剰在庫を持たない
在庫が増えるとそれだけ多くの保管スペースが求められるようになり、多くの物流拠点が必要になります。そのため、なるべく余剰在庫を持たないことが重要です。在庫量が適正となるよう生産管理を行いましょう。繁忙期を予測し、常に最適な生産量を維持することが大切です。
- 荷物を特性別に管理する
保管している荷物には、移動する機会が多いもの、少ないものといった特性の違いがあります。双方を一緒に保管すると、運ぶ必要のない荷物も同時に移動するなど余計な工程が増えてしまいます。保管拠点を分ける、移動を考慮して保管方法を工夫するといった対処で横持ちを軽減可能です。
横持ちを避けたいときに便利な配送プラットフォーム「ピックゴー」
配送プラットフォームとは?
配送プラットフォームとは、荷物を送りたい荷主と、荷物を届けたいドライバーや運送会社を直接結びつけるサービスです。受注・発注をデジタル化することで、緊急の依頼でも配送可能な車両をすぐ手配できます。予期せぬ注文の増加、交通渋滞など、横持ちしなければならないケースへの対処法としても利用できます。
数ある配送プラットフォームのなかでも、特に「ピックゴー」がおすすめです。ピックゴーは運送会社・ドライバー(配送パートナー)の登録数が日本最大級のためマッチングに時間がかかりません。登録台数はは軽貨物で100,000台以上(バイク・自転車含む)、一般貨物(2トン~10トン車)で7,000台以上で、荷物の量や配送経路の道に応じて選ぶことができます。荷主の要望に応じて、大型荷物や特殊な荷物も配送可能です。精密機器など取り扱いが難しい荷物の配送、冷蔵車・冷凍車での配送、定期便など、あらゆる用途で利用できる便利なサービスです。
※掲載している数値は2025年5月時点のものです。
ピックゴーの特徴
ピックゴーは手配にかかる時間が最短56秒と業界最速クラスのスピードを誇る配送プラットフォームです。このスピードは、業界トップクラスの配送パートナーの登録台数に裏付けされています。
また、日本全国24時間365日いつでも即日配送の依頼が可能です。軽貨物車両だけでなく、大型トラックや冷凍車など特殊な車両も当日手配できます。この点、登録台数が多いサービスならではの強みといえるでしょう。
依頼が簡単で、配送までスピーディーに対応してくれる点も特徴です。依頼は、Webから情報を入力するだけで完結します。面倒な電話やFAXのやり取りを減らし、待ち時間を削減しています。発注前に料金を確認できるため、コストに応じて検討したい場合や他サービスとの比較をしたい場合も便利です。
配送状況はGPSでリアルタイムに確認できます。慎重な取り扱いが求められる荷物を運ぶ際や、顧客から問い合わせがあった際にも安心です。
※掲載している数値は2021年8月時点のものです。
配送業には無駄な横持ちを避ける取り組みが求められる
横持ちに関する基本的な情報、配送業にとっての負担についてご紹介しました。原則として、配送業にとって横持ちは可能な限り避けるべき業務といえます。一方で、注文の増加、車両の問題などで横持ちを避けられないケースも少なくありません。また、拠点機能が分散している場合など、そもそも横持ちが起こりやすい拠点構成になっている場合もあります。今回ご紹介した方法で横持ちを回避できますが、難しい場合は、柔軟に対応してくれる配送マッチングサービスを利用しましょう。基本的にはサービスを利用するコスト以上に、横持ちを回避できるメリットのほうが大きいはずです。