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小口配送とは?少量の荷物を届ける運送会社のメリット・デメリット

こんにちは。物流に関する知識をまとめたメディア「ピックゴー物流コラム」編集部です。


「小口配送」は、消費者の多様なニーズに応えるために、多くの運送会社が採用している配送方法です。しかし、コストの高騰や環境汚染などの懸念点を抱えており、各社が頭を悩ませています。

今回は、小口配送の基礎的な知識や、メリット・デメリットの詳細をお伝えします。さらに、小口配送のもつデメリット解消に役立つ配送管理システムもご紹介しますので、自社の輸送品質や輸送コストにお悩みであれば、ぜひ参考にしてください。

 

小口配送の基礎知識

小口配送とは?

小口配送とは、ひとつの納品先に対して少量の貨物を輸送する配送方式のことです。

消費者のニーズが多様化し、幅広い品揃えを求められるようになった結果、小ロットでの配送を行う小口配送が一般的になりました。配送先へ頻繁に配達を繰り返す場合を、特に「多頻度小口配送」と呼びます。小口配送は、多頻度小口配送に該当するケースが多いのが特徴です。

また、小口配送では、1台のトラック内に配送先や荷主の異なる荷物を積み合わせることが一般的です。出荷時にトラックやコンテナ内に余裕がある場合、複数の荷物をまとめて輸送することで、輸送効率を高められます。 


一方、ひとつの配送先に大量の荷物を輸送する場合は「大口配送」と呼ばれます。大口配送では、1台のトラック全体が同一の配送先に充てられることもあります。また、複数の企業が共同で荷物を運ぶ場合は、「共同配送」と呼ばれます。

 

小口配送の主な例

小口配送の主な例としては、一人ひとりの消費者に荷物を届ける、宅配便が代表的です。ひとりで大量の商品を購入するケースは決して多くないため、ほとんどが小口配送として扱われます。

近年は、ECサイト経由のオンライン購入など、消費が多様化しており、宅配便のニーズは増加傾向にあります。2019年度の宅配便取扱個数は、43億2349万個に達しており、過去最高を記録しました。2020年度は、さらに5億個ほどの増加が見込まれています。


【出典】「令和元年度 宅配便取扱実績について」(国土交通省)
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha04_hh_000222.html

また、コンビニエンスストア各店舗への小分け配送も、小口配送の一例です。コンビニのような小売店は、大規模な保管スペースを確保することが難しく、各店舗に必要な量のみ届けられる小口配送が最適です。

 

小口配送のメリット・デメリット

メリット

  • 過剰在庫のリスクを回避しやすい

小口配送は、必要なときに必要な量だけ発注・配送できるため、過剰在庫のリスクを抑えられるのが大きな利点です。在庫を最小限に保つことで、需要変化に柔軟に対応でき、在庫回転率の向上や廃棄コスト削減にもつながります。結果的に、保管スペースや人件費、光熱費などのコスト削減も実現できます。

 

  • 鮮度の高い商品を提供しやすい

小口配送は、必要なときに必要な量だけ配送する仕組みのため、鮮度の高い商品を提供しやすいのもメリットです。生鮮食品や、トレンドの移り変わりが激しい衣料品・雑貨など、鮮度が重要なジャンルの商品の配送に適しています。

 

デメリット

  • 物流コストが高くなりやすい

小口配送は、小ロットでの発注も多く、配送回数が増える傾向にあります。それにともない、配送料や人件費がかさみ、物流コストが高くなりやすいのがデメリットです。上昇した物流コストは、商品価格に反映されるため、最終的には全体の売り上げ低下につながる可能性があります。

  • 環境に負荷がかかりやすい

小口配送を導入して配送回数が増えることで、走行時のCO2の排出量が増加するなど、環境への負荷が大きくなるのも課題のひとつです。環境保護の観点から、トラックをはじめとした車両の排気ガスが問題視されています。

また、小口配送は一度に複数の運送会社に依頼することが多く、納品時間帯が重なると待機時間が生じて、さらにCO2の排出量増加につながります。

 

小口配送の課題を解決する新しい仕組み「配送プラットフォーム」

小口配送は利便性の高い仕組みですが、同時に「コスト」「人手」「非効率」という課題を抱えています。これらを抜本的に改善するソリューションとして、いま物流業界で注目されているのが「配送プラットフォーム」です。配送プラットフォームとは、荷主(配送を依頼する側)とドライバーをリアルタイムでマッチングする仕組み。従来の電話やFAXベースの配車業務を、アプリやクラウド上で瞬時に完結できるようにした新しい物流インフラです。

 

この仕組みによって、空車時間を有効活用し、緊急依頼やスポット配送にも柔軟に対応できるようになります。
配送の最適化とスピード化を同時に実現できる点が、多くの企業に支持されています。

 

ピックゴーで叶える小口配送の効率化

配送プラットフォームの中でも、特に注目を集めているのがピックゴーです。ピックゴーは、荷主とドライバーを直接つなぐ日本最大級の配送マッチングサービスで「すぐに配送したい企業」と「すぐに走れるドライバー」をリアルタイムで結びつけます。

 

ピックゴーの主な特徴

① 全国ネットワークで即時マッチング

軽貨物・バイク・自転車など約60,000台、一般貨物では3,000社以上の登録ドライバーが稼働。

そのため、依頼から集荷まで最短30分というスピード対応が可能です。

② アプリで完結・リアルタイム追跡

依頼から配送完了までの進捗が一目でわかります。

集荷状況や到着予定時刻も可視化され、顧客対応のスピードアップにもつながります。

③ 高品質な配送を支える評価制度

ドライバーごとの評価・実績・顔写真が表示され、品質の高い配送を安心して依頼可能。

配送パートナーのモチベーション維持にもつながっています。

④ 緊急配送から定期便まで対応

緊急案件はもちろん、店舗間配送やEC出荷などの定期便にも対応可能。

繁忙期や人手不足時の“セーフティネット”としても活用されています。

 

配送管理システムを見直して小口配送の利益を最大化しよう


今回は、小口配送の基本的な知識や、具体的なメリット・デメリットについてお伝えしました。小口配送は、消費の多様化に資する配送方法ではあるものの、物流コストや環境負荷の増大などの懸念点も抱えています。特に、配送の多頻度化が進み、それらのデメリットが顕著になっています。

小口配送が抱える問題を解決するには、クラウド型配送管理システム開発「スマリュー」の導入がおすすめです。こちらのサービスは、あらゆる業務を可視化することで、空車率の低下や配送の効率化を実現できます。ローコストでの課題解決にも役立ちますので、ぜひ一度ご検討ください。

 

小口配送の効率化は「ピックゴー」から始めよう

小口配送は今後も拡大し続けますが、人手不足やコスト上昇といった課題は避けて通れません。

だからこそ、リアルタイム可視化とマッチングの仕組みを取り入れることが、持続的な物流運営の鍵となります。

ピックゴーは、システム導入のハードルを抑えながら、即日配送・緊急便・定期便まで柔軟に対応できるクラウド型プラットフォームです。

大掛かりな設備投資をせずに、現場から始める物流DXを実現できます。

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